第1回シルクロード観光記


「新疆瓦版−ウルムチまでは何マイル?」より

 20077月に、初めてシルクロード観光に出かけました。ここにその概要を記します。シルクロードは公式には中国の洛陽からシリアまでの陸路を言うようですが、ここでは、中国を中心に「西域」と言っている地域、新疆ウイグル自治区に限ります。
 シルクロードは主に4つからなります。まず、漢の時代、紀元前2世紀頃、敦煌、楼蘭から、ミーランを経て、崑崙山脈の北麓、タクラマカン砂漠の南辺のオアシス都市、ニヤ、ホータン、ヤルカンドを経て、パミール高原を越え、アフガニスタン、パキスタンへ抜けるコース、これを西域南路。それから、敦煌、楼蘭から、天山山脈の南麓、タクラマカン砂漠の北辺の都市、コルラ、クチャ、カシュガルから、パミール高原を越える、西域北路の2つがあったようです。その後、唐の時代、78世紀頃に、楼蘭が砂漠化すると、敦煌から北のハミに抜け、トルファンを経由して、西域北路に出る天山南路と、トルファンからウルムチを経て、天山山脈の北麓へ抜ける天山北路が使われるようになったようです。今回の観光は、ウルムチ、トルファン、カシュガルですから、主に天山南路を巡ったことになります。因みに、唐の玄奘三蔵は、往きは天山北路、帰りは天山南路を通ったそうです。


目次
・ ウルムチ
・ ウルムチからトルファンへ
・ トルファン
・ カシュガル
・ カラコルム・ハイウェイ
・ 再びウルムチ
・ おわりに