2日目は、午前中はまずウルムチの市内観光。新疆ウイグル自治区博物館で、有名なローランから出土したミイラ群、ローラン・ビューティーズを見て、バザールを冷やかし、午後から、車でトルファンへ向かいました。トルファンはウルムチのやや南東200kmにあります。30分ほどでウルムチの市街を抜けると、辺りは天山山脈の麓に沿った広大な砂漠が続きます。砂漠はサラサラとした細かい砂が一面に広がるタクラマカンとは違って、新疆の東に広がるゴビ砂漠と同じように、砂礫や岩石が広がる荒地といった感じで、ところどころに潅木や草むらが見られます。道路事情は快適で、延々と続く砂漠の中をよく整備された高速道路がどこまでも延びています。やがて、ウルムチからおよそ50km離れたところと思いますが、砂漠の中に風力発電の白い風車が林立しているところを通りました。遥か彼方の天山の麓から砂漠の中まで、等間隔に何本もの風車が立てられ、回っていました。砂漠の強風を活用した発電施設で、風車は500本以上あるそうです。砂漠一面に風が吹いて、全ての風車が回ると、まさに「千の風になって」を目にしているような気がすることでしょう。 |