今週の言いたい放題 '98-1-30「因果関係」
最近は毎日のように殺人事件が取りざたされてますね。
困ったもんです。
金魚鉢の中で金魚の数が増えすぎると、金魚は共食いを始めるそうです。同じ
ように人が増えすぎた結果、殺人が増えていってるのでしょうか?人と人とのぶ
つかりあいは、確かに昔に比べて増えているとは思いますよね。意見の相違、憎
しみ合い、また、街を歩けば違った意味ではあるけれど人と人の体がしょっちゅ
うぶつかり合います。ひょっとしたら
人間もまた、金魚鉢の中の金魚と同じように、個体数が増えることによって無
意識にその数を減らそうという行動をとってしまうのでしょうか?
いろいろな形で・・・
ただ、殺人だけが人の数を減らす手段ではないわけで、事故によって人が減っ
てしまうこともあります。旅客機が事故を起こすと何百人もの犠牲が出ます。昔
、人が少なく文明が進んでいない時期にはこんな事故が起こるわけがなく、結果
的に人口が増えてしまった現代にしか起こりえなかった事故なのかもしれません
。(もっともこの場合、文明の発達と人口増加の因果関係を論じる必要があるか
もしれませんが・・・)また、子供の数も少なくなって来てますから結果的に人
口は減る方向になるのでしょう。子供を作らないようにして世の中が高齢化して
いくのもひょっとしたら増えすぎた人口を人が減らそうとしている一つの手段な
のかもしれませんね。
本能的に子供を作る数を調節して全体の人口をコントロールしてるのかもしれ
ない。
なんたって都会では子供を作らない人々が多いのに比べて、餓死の多い地域で
は「どうせ餓死すんのになんで作んのん?」と思わせる程、ぽこぽこ子供を作っ
てますよね。やはり本能なのでしょうか?
戦争で大量に人は殺し合いをしましたが、ひょっとしてこれも来たるべき、人
口増加と高度な文明社会へ切り替わる為のいわば前夜祭だったのかもしれません
ねぇ。(非常に恐い発想です、、、、あぁこんなことを書いている自分が恐い)
話は変わりますが、宇宙の話を聞いたことはどなたもあるかと思います。宇宙
の果てはどこなのか?いつどうやって宇宙はできたのか?宇宙の果てのそのまた
向こうはどうなってるのか?なにもないのか、または他の宇宙が隣り合っている
のか?宇宙の始まりはどんなだったか?ビッグバン(金融ビッグバンじゃないで
すよ。最近のおじさんはひょっとしたら金融・・の方しか知らなかったりして・
・・・)の前にはなにがあったのか?・・・・・・・etc.
何年か前、このような宇宙論を聞いた後、ベッドにはいってからいろいろ考え
てるうちに無性に悲しくなって、恥ずかしながら泣いてしまったことがありまし
た。
長い、長い宇宙の時間の中、そりゃもう、無茶苦茶長〜い時間です。そしてわ
けもわからないほどだだっ広い宇宙がただ一つだけあって、その他にはなにもな
いわけです。宇宙の外には、となりのおっちゃんも、会社の上司も車もなにもか
もがないわけです。全ては今、この宇宙の中にのみ存在してるわけですよね。そ
れも身近な空間、身近な時間に、、、。
これだけ大きな空間と時間を持つ宇宙、ですが、自分はその中のほんの一瞬わ
ずかな空間に存在しているに過ぎないわけです。
自分の中では、自分の持つ感覚、自我等が全てを占めていて自分の感覚という
ものは自分の中では一番えらそうにのさばっているんですが、宇宙のことを考え
るとその自分という存在はあまりにも小さく、殆ど無に近い存在なわけです。
6.3.3.で12年義務教育を受けている中で歴史というものも習いました
。(僕ははっきりいって高校の時の歴史(の先生)は嫌いです。)ですから私達
は自分が生まれる前、つまり自分が存在していなかった頃のこともまるで自分が
見て聞いて経験でもしたかのような感覚を持ってます。一種の誤解です。また、
今の世の中、技術ばっかり先行してるので、数十年先の社会像も簡単に予想でき
てしまいます。
昔は空想科学小説と言っていましたが、今はちがいますね。
今は、理論的予測マルチメディアってなとこでしょうか。
話は脱線したけども、この理論的な未来の予測によって私達は未来にまで自分
の存在感覚を仮想的に伸ばしているような気もします。
歴史を知って、未来を知って、、
たった、数十年しか生きないのにあたかも百年、二百年と生きるような感覚を
どこかで持っていませんか?
ベットの中で、そのギャップに気が付いた時に、自分の存在の「あまりにも」
のはかなさに完全ノックアウトされてしまいました。
自分の中では、自分は大きい存在だったはずなのに、あまりにもその前後の世
界・宇宙は大きくて、知っていると思っていた前後数百年にすら自分は実は存在
しない。
あとどんなに長生きしても数十年先には回りの世界は変わらず存在するのに自
分はそこにはもう消滅してしまっている。知っていたハズの歴史、未来に自分は
間違いなく存在しなく無である。
・・・いないんですよ。私が、そこに。大きな宇宙の中ではなんと自分がはか
ないことか・・・
で、それが無性に悲しくて泣いてしまいました。・・・・なに、「馬鹿みたい
!?」・・ふんっ馬鹿で結構コケコッコー。
ただ、その時一つのことを考えついて一気に楽になりました。子供です。よく
巷で言われることですが、子供は私の遺伝子を、さっきまで無だと思っていた未
来に持っていってくれます。そうゆう意味では私も過去の人の遺伝子を未来に運
んでいるわけです。生命の営みというやつですね。だから子供ができれば、少な
くとも一世代は私の遺伝子は未来に運ばれるわけで、そこに、紛れもなく自分が
存在できるわけです。それに気付いた時、子供を持つ喜びとか、親が子に無償の
愛を注ぐこととか、の考え方の根本が感覚的に全て分かったような気がしました
。だからこの先、孫なんかができたぁ日にゃぁそりゃもう二世代先まで自分の存
在が約束されたようなものだから、やっぱそりゃ赤飯ものの幸せでしょう。その
代わり私達もたまには死んだ爺さん婆さんとかのことを思って自分のからだの中
にその人達の遺伝子情報が生きつづけていることを考えてやるべきでしょうね。
じゃないとご先祖様もうかばれないってか、、、(^^;
人間ってぇのは、表面的には環境破壊してまで自分達の快楽を追求してますが
、本能的には子供を作ること、お互いに殺し合いをしてしまうこと、このままで
は子供達が生き続けられねぇって言って慌てて環境問題を考えること・・・全て
因果関係の中で生きてるような気がしますね。
早く、人殺しとか、餓死とかがない、よい世の中が来て欲しいものです。
更新記録
'97-01-28 ホンマヤロナ
'97-01-26 いっそ金利上げたら〜
'97-01-21 国会(こっけい)
'97-01-20 景気対策・金融対策
'97-01-12 日本のモータリゼーション
'97-01-04 郵便番号の7桁化
'97-12-19 ぽけもん
'97-12-10 公務員ボーナス
'97-12-05 立法改革
'97-12-04 聖次は悪くない。政治が悪い。
まぁ、このサイトの内容を転載しようって方はいらっしゃらないとは思います
が、とりあえず、サイト内の内容についての著作権なるものは、私、吉弘聖次に
帰属させていただくということにします。よろしくどうぞ。