三都麺物語Vol.1



「♪昨日、今日、明日〜。変わりゆく、わ〜たし〜♪」
と谷村新司の気分でスタート。
今回は大阪神戸京都外れ【たび】である。
そう、全て市内ではなく、市の外れや近辺の周辺都市。
一応、三都には行くんでね。

いつもの様に息子を保育園へ連れて行き、いつもの様に羽田までバスで行く。
いつもより余裕を持って到着すると、ラウンジで休んでいる人がうらやましく見える。
こっちはロビーの本コーナーで立ち読み。

伊丹行きの機内には、専門学生らしき集団がお騒ぎでウルサイ。
「淡路博」に行くらしい。飛行機が動く度に「ギャーギャー」騒ぐ。
ホントに最近のバカ娘たちはいくつになってもウルサイ。
イヤホンで落語でも聴こうかと思ったが、本や新聞に集中できないので音楽に。
スポーツ新聞を見て、昨日の各種目の結果情報を目を通しておく。
意外な情報とかあったりするので、楽しい。
お金も無いし、日曜の「ダービー」でも買おうかと考える。
前回から読んでいてまだ読み終わっていなかった椎名誠の「馬追い旅日記」を読みふける。モンゴルを舞台とした映画「白い馬」の製作にまつわる日記形式のエッセイなのだが、影響されやすい俺が読んでいるとモンゴルに行きたくなってしまうのが困った問題になってしまう。やはり、本の内容を確認したくなるのがいけないのだろうか。
都内や北海道の行った事のあるお店の名前とかが出てくると、店の雰囲気や場所の風景がすぐ沸いてきて楽しいのだ。しかし、行った事のない所が出てくると、気になってしょうがない。確認したい性分なんだよね。

伊丹からなんばまでバスで移動。そっから地下鉄四つ橋線で住之江公園まで。
で、タクシーに乗り換えのN日鉄へ。
打ち合わせを終わらせ、来たルートを逆送し、梅田に出る。

14時も過ぎて客もまばらになった頃の「はがくれ」へ。
以前も「昔は商人、一昔は鉄、今は…」にも書いたが、ここのうどんは関西でNo.1
ただ、考えてみたら“生じょうゆうどん”しか食べた事がなかった!
あまりにも“生じょうゆうどん”が美味すぎて、他のを食べる気にならなかった。
今日は運良く、昼の部最後のお客だったので“ぶっかけうどん(¥750)”のダブルにしてみた。

錦糸玉子・ねぎ・かつおぶし・かまぼこ・甘露煮椎茸・海苔などがトッピングされたうどんにつゆを豪快にぶっかけて出てくる。
店員の接客も気持ちイイ。
うどんのコシがしっかりしていて具とのバランスもいい。
でも、“生じょうゆ”にはかなわないことが判った。

一度、新大阪のワシントンにチェックインして、八尾の高安に向う。
八尾の山本球場で打ち合せ。無事、今日の仕事終了。
こうやって書くと、仕事で来てるのに仕事の事はいつも一行か二行で終わっているね。ちゃんと仕事してるんだよ!ホントだよ!

近鉄で鶴橋まで戻り、久々に鶴橋の街を歩く。
今日に限って「鶴一」が空いている。入って食べたいが、一人で焼肉食うわけにも行かないし、これから飲むんだよね。普段じゃ1時間待ちなのに!
ガード下の商店街は18時を過ぎるとほとんどの店舗がシャッターを閉めている。
たこ八」もやはり閉まっている。“チヂミ”を食べながら、ビールを飲む計画は失敗に終わった。

新大阪に戻り、旧友の仕事の終了を待つ。
本屋で立ち読みし、“エビス”を飲みながらホテルでNet。
30度を越した夏日の大阪の街を歩いていたので、ビールが美味い!
先に「コバ君」から電話が入り、もう下で待っているとの事。
今回は、俺がワシントンに宿泊していることもあり、1階の「宝島」に。
ここは普段そんなに高くなく、安くもないのだが、TDLの「カリブの海賊」調の雰囲気の店で結構気楽に飲める。その上、宿泊者割引が適用され20%OFF!
ここに泊まる時は、「宝島」ってのが暗黙の了解になっている。
すぐに「サカモッチ」と「オオヤサン」も登場。
まずはともあれ乾杯!
残念な事にアサヒしか入っていないので、嫌いな“スーパードライ”をはずし、“富士山”にする。ドライよりまし。
ちょっと遅れて「ナカエ」が登場。

先日第二子が誕生した「コバ君」を祝って乾杯。
育児の話で盛り上がる変なオヤジ団体化していた。

23時の閉店まで居座り、17,000円のところが、20%引いて14,000円!
一人3,000円しないんだから、いいよね!
皆と別れた後、なんとなく小腹が空いていたので、ラーメンと行きたいところだが、ここら辺に美味いラーメン屋はない!
美味しい店がない新大阪・西中島界隈で唯一美味しい方に入るのが、阪急南方駅前にある「十八番」。

ここの“たこ焼き”は中々いける。大阪はたこ焼きの街で、至る所に店がある。各家庭にはたこ焼き鉄板が必ずあるらしい。
住宅地の真中なんかにもたこ焼きの旗が必ず舞っている。
そうゆうところのたこ焼きは安くて美味い。
3個とか5個とかで100円。と言うような子供が買える値段で売っている。
それが本来の姿だと思うが、東京や大阪市内中心部のたこ焼きは高いね。
間違ってる。
と言うような事はまったく考えずに“淡麗辛口”を飲みながら“たこ焼き”をつまんで眠りに入る。

2000/5/25


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