相変わらず予定通り行かない旅である。
今回は紀州・和歌山と播磨・高砂への旅で、和歌山一泊、宇治一泊の予定で出発した。
和歌山というのは前回新宮に来て以来ではあるが、和歌山市内を歩いたことがない。前回も通過で初めての徘徊である。
関東から和歌山は結構遠い。電車で5時間、飛行機を使っても家から4時間半掛かる。ホント遠いのである。今回は関空経由の飛行ルートを利用してみた。家からは新横浜の方が近いが時間がかかる。関空にも行って見たかったし・・・。
和歌山と言ったらやっぱり「ハヤシ」じゃなくて、「ラーメン」である。今回の第一目的にそれを上げたい。
「井手商店で食べよう!」をスローガンに今大会は開催されました。なんて高校生のイベントみたいに。
羽田から関空は近いと思っていた。しかし、実際は結構時間がかかった。まず第一に出発前に「4人のお客さんをお待ちしています」のアナウンスが流れ遅れた。間違いなくスーパーシートである。こんな事するのは、政治家みたいに威張ってる人だろうな〜。と思いつつ寝る。
第二に関空が離着陸で混雑し、カモメの様にグルグルと上空を回っていたのである。下から見たら、上空に何機もの飛行機が回っていたら面白いだろうな〜とくだらない事を考えていた。
和歌山は気候が良い。全国的に天気でも和歌山は特別に感じてしまう。のどかな暖かさを感じる。
打ち合わせ中、もう一つの打ち合わせ予定の先生が夕方から会議が入り駄目になったので、今、いる所に来てくれる事になった。一石二鳥である。
しかし、そうなると和歌山に宿泊する理由がなくなり、翌日の事を考え、大阪に戻る事にした。
目的を果たすために「井手商店」に向かう!広い通りに面した店を見つけ、向かうとのれんが出ていない。
“まだ、16:40だから17時からだろう”と思ったら。
「営業時間午後3時〜午前2時」とある。
もう、やっていてもいい時間である。“休み?”
後から、木曜定休と知った。
そんな事もあろうかともう一件いい店をチェックしておいた。「丸高」である。ここは、和歌山ラーメンの発祥の店といわれている、いわゆる元祖である。
店の前に行くと準備している。“5時5分前だからもうすぐだな”っと思って、店の人に聞くと、「5時半からです」とショッキングな答え。
大阪に戻る時間を考えるときつい!
こうなるととにかくラーメンが食べたくなる。
「中華そば」の赤いちょうちんをたよりに店を探す。見付けて行ってみると「6時からです。」とキッパリ、次の店は「眠々」であった。和歌山来て「眠々」はいやじゃ!
ダダこねつつ、大阪のホテルを取るため本屋を探すが、本屋も無い。駅まで戻るまでに有るだろうと思ったがない。
駅前に着いたらもう17:20だった。だったら、もう「丸高」へ行こうと決めまた戻る。
店内は20席ほどのテーブル席のみ。もう7人ぐらい食べてた。和歌山ラーメンは大井町の「のりや」で食べた事はあるが本場がそうなのかは来て食べないと判らない。出てきたラーメンはやはり一見こってり風。食べてみると結構あっさり、醤油とんこつで、感じとしては京都の「天下一品ラーメン」をあっさりにした。と思ってくれるといい。
麺は結構しっかりした麺で、ちじれではない卵が入った麺。
丸高の評価としては6点ぐらい、「のりや」の方がおいしく感じた。でも、レベルは高い。「井手商店」で食べてみたかった。
大阪までの電車ははっきり言って熟睡。疲れて寝てしまった。ホントはこれを書くつもりだったんだが・・・。
大阪の西中島の「秋吉」で奈下恵と日高の3人で飲む。あっという間に時間が過ぎ、日高が帰れなくなり、泊まっているホテルのソファーに宿泊。
予定通りってむずかしい?
1999/5/20
朝からのんびりである。
泊まったホテルは、ヴィライン新大阪、安くて朝食サービスが付いている。ソファー泊まりの日高でさえ食べちゃった。でも、シャンプー・リンスがついてないのが残念である。
昨日、大阪まで着たお陰で今日は余裕ができた。
日高と立花に向かい、奈下恵の働く「にくふじ」へ。
忙しいさなか対応してくれて、揚げたてコロッケをほお張り“満足、満足。”
そのまま三宮に向かいランチ。
今日は日高のリクエストもあり、4年ぶりの「吉兵衛」へ。
11:20だというのに、5人ぐらいの待ちが居て、店舗もちょっと移動し広くなっていた。
久々にかつ丼\550を味わう。肉がちょっと落ちたかな?という感じとご飯がぱさぱさした様な気がする。でも、\550でこの味だからうまいのである。
関西No.1は「渇鈍」と入れ代わりの感がある。
三宮から元町、神戸となつかしながら歩き。明石へ向かう。明石から訪問先の学校へはバスで移動しようと思ったら、直通が朝にあるだけでそれ以降無し。一つ手前まで行って歩くことになる。
次に明石から高砂に移動するのであるが、各駅しか停まらないためトランジット状態が続く。
高砂での打ち合わせが18時終了予定で計算していたが、一杯行くことになり、高砂の寿司屋「藤吉郎」へ。平目一匹の作りや明石のあなごで一杯やって、終了が20時。
当初、宇治の大家さんの家に21時頃到着予定だったので、当然ずれた。加古川で新快速に乗り換え、京都迄86分で到着予定。のんびりこの「たび日記」を書いてると、車内アナウンスが流れ「大阪で車両故障が発生し、三宮から梅田まで阪急での振替輸送を行っています。」“オイオイ、それじゃまた、遅れるじゃん!”
三宮で乗り換えようと席を立つと、また、車内アナウンス。出口の一歩手前で聞く「大阪までは3分の遅れの到着予定です。」“オーイ、3分ぐらいなら早く言ってくれよ乗り換えないから。”と思い踏み止まるも席はもう空いていない。“仕方がないとムカツク!”が交差する。
芦屋で空いた席に座り、ホッとすると出発して間もなく止まる。そこで恒例の車内アナウンス。「この先、10台ほど詰まっている模様です。発車までしばらくお待ちください。」って、“オイ!3分じゃないのか!”
結局、約30分遅れ。乗る予定の奈良線の電車の2本遅れで行ったばかり。あと、25分待ちになった。
こう、イライラしてる時に限って後ろから歩いてくる奴が2度もぶつかって行く。謝りもせず行くのでニラムと立ち止まった。コノヤロ的に怒鳴ると「ゴメン。」だって、謝るならもっと先に謝れっつーの!
その前にぶつかるなマヌケ京都サラリーマンめ!
京都から宇治はまだ先である。お世話になる大家さん一家には申し訳ないがドタバタが付き物だと言うことで勘弁してもらう。
1999.5.21 京都駅奈良線ホームにて
結局、宇治までは3時間かかり、今朝は円花ちゃん(1歳5ヶ月)の声でお目覚め。
のんびりして、大家さんに京都駅まで送ってもらう。(感謝)
久々のアバンティで模様替えに驚き、14:57発の新幹線に乗車。
荻の屋の駅弁「とんかつ弁当」とエビスを飲みながら新横浜へ向かう。とんかつ弁当は630円の安さにひかれて買ったのだが、気が付くと、前日の朝「にくふじのコロッケ」昼「吉兵衛のカツ丼」夜「大家さんちのとんかつ」ととんかつ続きであった。さすがに、美味しく感じなかった。
最寄り駅梶が谷に付いたのが17:08。そう、京都〜梶が谷と昨日の宝殿〜黄檗のかかった時間がほぼ一緒ぐらいというのが、つらかった。
1999.5.22