一年は早いもので、もう秋の終わり、冬間近である。
しかし、今年の気候は変なもので、秋らしくなってきたのはここ数日である。暑い夏の時は大概寒い冬になるもんだが・・・
ここ南国土佐は羽田より数度暖かい気温で、歩くと汗が出そうになる。
高知は去年、一昨年と8月の夏真っ盛りに来ているがこの時期は初めて。
飛行機にはワールドカップ関係なのか、俺より10〜20cmは大きいバレーボール選手が数名同乗していた。
どこの国の選手かは判らないが・・・
高知空港から明日撮影予定の学校までタクシーで移動。
今まで高知に来た時は自家用車(前のアコードクーペ)かレンタカーで移動していたため、何か変。
行動に制限があって不便。その代わり初めて「とでん」を体験できた。
路面電車の走っていない東北人にとっては面白い体験でもあるし、全国路面電車制覇も考えようかとも
思う。まだ、広島の広電、熊本の市電ぐらいだけど、長崎、福井も見るだけじゃなく乗ってみよう〜!
打ち合わせ迄時間があったので、ランチに近くの「山小屋」と言うレストランへ。
当然、鰹のたたき定食はあるが、それは夜まで我慢して、サービスランチ(\800)を注文。
久々にミートボールって物食ったけど、つくりたてのほくほく感があって結構おいしかった。コーヒーも付いてたし。
打ち合わせ後、とでんの駅(路面だから小さいコンクリート)まで送っていただき、ホテルへ。
チェックイン後、元関西に居た後輩・青木と連絡を取りはりまや橋で待ち合わせ。
関西から高知に転勤になって半年、かなり高知が気に入ったみたいである。
「居酒屋大吉」(焼鳥チェーンとは別)でビールで乾杯!
ここは地元の人たちが良く来る人気の居酒屋らしい。
そんな事より、まずは“かつおのタタキ”である。はっきり言ってこれを食うために来たんだから!
「かつお!かつお!」と騒いじゃうぐらいの勢いで注文。戻りがつおの脂ののりきったタタキをにんにくスライスと青ねぎ、たまねぎを乗っけて食べる。
「うまいっ!!」
もう、叫けんじゃうね。
東京なんかで食うのと全然ちがう!
やっぱり、料理は土産土法だね。
「高知と言ったらかつおの双璧くじらも忘れちゃいけん!」
と怒られないように、“くじらのあみ焼き”をいただく。中はレアでたたきのように焼けている。
久し振りのくじら君は懐かしさとうまさを兼ね備えていて、鯨嫌いの青木君もOKだった。
チャンバラ貝、
イヌゴロシ(まぐろの尾ひれ)、ドロメ酢、
岩のりすり身の天ぷら、土佐揚げをつまみにビールから日本酒“深海酒”に切り替える。
今、注目されている深海水。その高知・室戸岬沖の深海で取った水(深層水)で作ったお酒。
さっぱりしていて飲みやすい。土佐鶴よりおいしいと思う。
高知にも博多・中洲に似た屋台がいくつか並んでいる。その中の「晴ちゃん」に入ってラーメンを食べるつもりが、その前に目の前にあったおでんをつっつく事に。
西日本では珍しく“ちくわぶ”が入っており、関西人の青木には見たことも無い不思議なおでん種らしい。
「これがなきゃおでんじゃないよ!」とつまむ。
「紀文が高知にも進出して来て、最近は手に入る」とおやじが教えてくれた。
京都に住んでる頃、ちくわぶを探しに行ったがどこにも置いてなかったな〜。
締めにメーンのラーメンを食べる。
かつお出しのスープにゆずの香りが染み込んだ変わり種。
麺はそば粉が入ったような透明感がある四角い麺。
ツルツルッっと入って行く。この手の変わりラーメンにしてはおいしい。
何より、かつお出しってのがいいよね。(6.5点)
翌朝は、代わり映えのないドトールのミラノサンドとアイスカフェラテをタクシーで食べる朝食。
ロケも順調に終わり、夜は先生とお食事。
「くろしお亭」でビールでお疲れ。
“かつおのタタキ”は当然頂く。
ここで聞いた話しはかつおのタタキの食べ方それぞれ。
この店はポン酢のたれの上にタタキが乗っているが、タタキの上にたれを掛ける店がある。
そうすると、最初からたれが染み込んでおいしいらしい。
また、焼いて直ぐのタタキを出してくれる店もあるらしい。
そうすると、外は熱く、中は冷たくこれはすごくいけるらしい。
今度は食べて見たいものである。
ショットバーで一杯やって、解散。
こっちは一度ホテルに戻り、小腹が空いていたので、「コンビニ行くかラーメンでも食べよう!」と出掛けるが、コンビニが無い。全然無い。
はりまや橋から高知駅愛宕方面に向かい散策するも無く、ついつい通りにあったBOOK
OFFへ立ち寄ってしまう。
別にここで買わなくてのいいのに田河水泡の「のらくろ」、手塚治虫の「マグマ大使」、椎名誠の「カープ島サカナ作戦」の文庫類を買ってしまった。
結局、ホテルの近くにあったラーメン屋「へそまがり」に入る。ここの名物“ミルクラーメン(\480)”のミニと部屋のおつまみ代わりに“土佐名物むしすし(\730)”を注文。
ミルクラーメンはコーンポタージュ風味のスープにやはり昨日の「晴ちゃん」のラーメンと同じような四角い麺が特徴。
8年ぐらい前、青森に行った時、ミルクラーメンの店があって、入る寸前までいったが入らなかった記憶がある。それ以来出会った事はなかった。
「まあ、こんなものでしょう。」って感じ。(4.0点)
部屋で風呂上がりにビール片手に“土佐名物むしすし”をつまむ。
酢飯にもち米が入ったもちもちしたご飯の上にちらしている。これはこれでおいしい。
駅弁がわりに好い感じ。
もう、東京へ戻って仕事をしなくてはいけないが、その前に朝食をその辺にある喫茶店で取ろうと思い、「タニア」って店に“モーニングセット(\450)”を食べながらこの日記をまとめる。
高知で毎週金曜12時から販売している“杏子パイ”を求めに「小笠原」へ。
月曜だから、無いと思っていたら、店頭に化粧袋に入った“杏子パイ”が並んでいた。
人気になって商品化したんだろーな〜。
商店街の魚屋で店で作った鰹のたたきをお土産に買い、一路、高知空港へ。
(後日、タタキではなく、生ぶしと判明)
高知空港で昼食を取ろうと2Fレストランに行くと、高知でも有名な大手料理屋「土佐料理 司」が入っていた。
ついつい、今回、最後と決めて“かつおのたたき定食(\1,365)”をたのんでしまう。
ごはんとタタキの組み合わせは今回なかった。でも、ご飯が余ってこまっちゃった。
もう少し、タタキの枚数が欲しかった。
ちなみにこの店は東京・大阪にも支店がある。
羽田から京急で品川に向かい、あまりの早さに驚きつつ、会社に戻る。
1999.11.22
追記・今回、カツオのたたきが一番美味しかったのは、「大吉」であった。