「忘れていた事を思い出させてくれた。」
羽田までは順調であった。
暢気に朝食に天ぷらそばを立ち食いし、搭乗する。
たまたま、今回の飛行機はポケモンジェットだった。
普通どおりに飛行機は動きだし滑走路に向かう。しかし、一向に滑走路に着かない様子。
“結構遠い所に発着所があったんだ〜”と思ったが、機内アナウンス。
「離陸直前に当機に故障が発覚いたしました。修理のため、一度整備場に戻ります。」
“えっ?”
結局1時間遅れで離陸。
広島空港に着くも、飛行機の遅れの為、連絡バスが無い時間。路線バスでJR白木駅にむかい、福山方面に・・・
ランチがわりに、駅弁を食べようと決めて、駅周辺を見渡すもたばこ屋しか見当たらず。駅に「KIOSK」さえ見当たらず。あるのは自販機一台。
一時間近く乗っているのに何も手に入れられず乗車。
“三原に行けばホームに駅弁が売ってるはず”と、停車時間1分にかけて勝負!
三原駅に入り、ホームに目をやる。
「あれ?ない?」
KIOSKが閉まっている。
結局、松永駅前にあった「本家 八太郎」に入ってみる。
もうすぐ4時になるし、軽くラーメンをたべよう!っと。
メニューを見てびっくり、なんとラーメンが300円!である。その上台湾ラーメンも!
思わず“台湾ラーメン”(\300)を注文。
“どうせ、小さいおわんに入った台湾の屋台風なんだろうな〜”と思いつつ待ってると
、ちゃんとした大きさで辛み系であった。
“おおっ!これは!”
中華風醤油味にラー油・豆板醤が入っているがそんなに辛くない。結構あっさりしていておいしい。
麺も当然中華風細めん。辛みもやしも入れ放題!
300円でこれは文句が言いようが無い。
味だけなら6点だが、この金額なら8点やってもいいね。
松永湾の縁にあるグランドで打ち合わせ。
底冷えする寒さに耐えながら、夕暮れまで練習を見学。子供達が帰った後、父兄と一緒に冷たい缶ビールでおつかれ!
しかし、底冷えする中のビールはつらく直ぐさま焼酎に。夕方5時を過ぎると辺りは真っ暗になり、寒さも一段と増してきた。
福山駅からワシントンホテルに向かう。
途中、道を聞いたら「こっから1.5kmぐらいありますよ。」と言わる。
“時間はあるからまあ、いいや”と考え歩き出すも一向に見当たらない。
ザウルスで住所を確認してファミマで地図を見ると、その住所は駅の真裏であった。
“しょうがないな〜騙された!”と思いつつ駅に向かう。
駅裏に着いたが、ワンシントンホテルは見付からない。おかしい?また聞こう!と思い道行く人に聞くと「やはり、ワシントンず〜と南側ですよ。」と答えられ、
“じゃあ、移ったのかな?”
駅からタクシーに乗り5分ぐらいでホテルに着く。
“やっと休める”
ホテルで名前を言うと、チェックして「???」のマークがフロントマンに見られる。
「今日、佐々木様のお名前でご予約は入っておりませんが。」
!!!
「グランドホテルとお間違いじゃないでしょうか?」
慌ててザウルスを開き、よ〜く見てみると(サンホテル)と書いてある。
!!「間違えました。どうもすみません!」と言って慌てて出てくる。
恥ずかしかった〜
結局、駅裏の住所で合っていたがタクシーで戻るのもおこがましく、歩いて戻る。
駅に向かいながら、明日の名古屋での宿泊先「栄ワシントンホテルプラザ」との先読み勘違いに、気付く。
福山駅徒歩2分のホテルに1時間半掛けたお話。
監督もホテルのフロントでも、口を揃えるように言っていたのは「本当のところ福山には名物がないんですよ。」と「強いて言えば、“鞆之浦(とものうら)の鯛”ぐらいですね。尾道はあるんですけど・・・」
近くの居酒屋「魚鮮」に入る。さすがに鯛の造りは高いので480円の“黒鯛のみそ焼き”にする。
あと、“かわはぎの造り”をいただく。
薄づくり、皮、きものセット。
かわはぎの造りを初めて食べたのが5年前に福岡の大橋でごちそうになり、かわきものじゃない、かわはぎの魅力に参った!!去年、金沢で決定づけてくれた。
“薄づくり”はイマイチだったが、“きも”は本当にうまい!
この味は一度食べて欲しいね。
“太刀魚の刺身”もつまみに頂く。
“かわはぎのきも”をたべれたので満足。
本当ならこの後は“尾道ラーメン”なのだが、駅周辺にはめぼしいラーメン屋がなく、時間的に尾道まで行けず、途中チェックして置いたカレー屋「Naish Curry American」に入る。
メニューを見て悩んだが、カウンターの前に「当店のハンバーグは手作りの為〜」
“おっ!これは!”
と思い“ハンバーグカレー”(\950)を注文。
オーブンで焼いて15分ぐらい待つと、出てきた。
ルーは普通なのだが、焼きたてのハンバーグがおいしい。肉にくしいハンバーグとさらりとしたカレー、ライスはサフランライス。このサフランライスがパサパサしすぎていて残念。時間的に深夜な分、ジャーの中で水分が飛んじゃった。って感じ。
ランチやディナータイムならそうならなかったと思う。
翌日はその寒いグランドで震えながらロケ。
ロケが終わって直ぐさま名古屋へ移動。
新幹線で食べようと福山駅の駅弁“鯛寿司”を購入し、乗車。
しかし、日曜の夕方の新幹線。超満員!当然座ることが出来ず、通路に立つ。せっかく買った駅弁もこれじゃあ、食べれない。
岡山でようやく座れたが、ビールがない。いくら待っても売り子はこない。そりゃあ、通路が人で一杯だから、しょうがないと思う。
そこで姫路を過ぎた辺りで、ビュッフェに向かうも、1号車から8号車までの道のりは困難を極めた。
人をかき分けて進み4号車に着いた途端ビックリ、人が埋まってる。
しかし、手ぶらで戻るわけにもいかず、前進前進。
ビールを買って、「すみません。」の連呼で戻る。
凄く気疲れしてしまった。
“鯛寿司”は酢めしの上に刻み海苔、錦糸たまごその上に三枚の酢じめした鯛が乗っかる。
意外と肉厚な鯛が、これまた意外においしい。
容器がプラスチックで味気無いのを除けば合格。
名古屋に入り、いつもの如く友人・今ちゃんと栄の居酒屋で一杯。
サッカーの話から、仕事の話までざっくばらんに会話する。
途中、時計を見るとまだ22時過ぎだったのが、次に見たときには、23時40分!!
「えっ!」っと二人で顔を合わせ慌てて店を出る。
最終日の今日は仕事を済ませ、帰る。
駅周辺で遅いランチを取ろうと思って悩んでいるうちに遅くなり、結局、“天むす”とビールを新幹線で食べる事に。
もうすぐ冬である・・・
1999.11.29