播磨から伯備線で行った因幡の白うさぎ1



忙しいたびになりそうな予感は最初からした。
普通どおり会社に行き、成城で打ち合わせをして、兵庫へ向う予定だった。
しかし、一つ歯車がずれると、もう大変。
まず、成城での打ち合わせが、思ったより長引いた。それにより、その後の行動に影響が徐々に出始めた。
一度、家に帰って荷物をまとめて出掛ける予定だった。
JR武蔵溝ノ口で、新横浜からの新幹線の切符を購入。16:55発の「ひかり」に乗車する予定を組んだ。1時間半の余裕を持って、切符を買った。
で準備をしていると、朝から調子の悪かった倫忠が、風邪で高熱が出た事が判り、保育園から病院へ連れていかなくてはならなくなった。
俺は出張に出掛けるから、行けないが、帰ってきてから楽なように準備しておかなくてはならなくなる。
準備しているうちに時間が過ぎ、急いで新横浜へ向うが、地下鉄に乗っているうちに、発車時間の16:55が過ぎてしまう。

追加料金を支払い、16:09発の「のぞみ」に乗り、新大阪へ向う。
のぞみに乗ったお陰で、新大阪での「こだま」への乗り継ぎがうまくいき、順調に、西明石に。
西明石から加古川へ在来線で移動。

加古川で以前お世話になった高砂の先生と合流。
わざわざ迎えに来てくれた。
近くのすし屋で会食。
"ふぐ刺し""ふぐちり""ひれ酒"のふぐ三点セットでもてなしを受けてしまった。締めには"ふぐ雑炊"付いたので四点セット!
写真に残せなかったのが残念でしょうがない。
特に"ふぐ刺し"は、初めて食べたので、もう!うれしくて、最初は一枚ずつ食べていたが、途中から三枚一気に食べたりして、贅を尽くした気分。
その上、ご馳走になったから、もう大変。
送り迎えのアゴ足付きってやつだった。

ホテルの部屋に戻る前にコンビニで買い物して、風呂上がり用の準備。
風呂上がりに、ビールをぐいっ!って一気のみ。

そして、さっき買って来た、小腹用の"とんがらし麺やきそば"と"日本酒"にポケットに忍ばせておいた、先ほどのひれを入れて、"簡易ひれ酒"を頂く。

ひれはちょっと焦がした具合が風味をまして、丁度いい。
気持ちよく布団に入る。


翌朝は、加古川駅の立ち食いそば屋で朝食。
たんぽぽ」と言う名の姫路そばの店。
最近よく、色んな所の立ち食いそばを食べるが、東京のレベルはかなり下がっている。
したがって、地方の立ち食いも楽しいもの。
ここのそばは2種類あって、"えきそば"と"きそば"から選ぶようになっていた。
"きそば"は普通の日本そばで、"えきそば"がここ独自の様子。
名物"天ぷらそば(\300)"を食べてみる。
そばは真っ白な麺で、沖縄そばを細くしたような感じ。
つゆは、当然関西風薄だし。
天ぷらの油が浮いて、本当に沖縄そばみたい。
沖縄そばのように、油っぽくはなく、主張がない気もする。
まずくはない。東京のJRの「あじさい」よりは、全然おいしい。

タクシーで、昨日お世話になった先生の学校へ伺う。
他の先生を紹介して頂き、打ち合わせ。
終了後、昨日の先生と「ひるめし」を食いに出掛ける。
ランチ」ではない、「ひるめし」である。"どこがちがうの?"って聞くかも知れないが、気分や店に寄って違うもんだと思う。
とにかく、今日は「ひるめし」である。
一平」と言う"カツめし"を食わせてくれる店に連れて行ってもらう。
ここ播磨地区の人間が、全国どこにでもあると勘違いしていたらしい、この"カツめし"。

実は、この周辺にしかないことが判って、ショックだったらしい。
薄いトンカツを食べやすいように細かく切り、それをあったかいご飯の上に乗っける。
そこにソースとケチャップを混ぜたデミグラスソース風味のソースをかける。
軽く酢漬けた、キャベツを添えて食べる。
今回は大盛りで、赤だしも頂く。
カラッと揚がったトンカツとソースとご飯を一緒に口に運ぶ。

「うまい!うまい!」シンプルだがうまい。
これは、癖になる。先生も、家で作らせるらしいが、なかなかこの味がでないらしいい。

先生に神戸西区の学校まで送ってもらう。
そこで、打ち合わせをして、今度はそこのコーチに明石駅まで送っていただく。
助かった。
そこから、今度は鳥取日野町まで移動する。
姫路まで在来線新快速で移動。そこから、岡山まで新幹線「こだま」で。
伯備線の特急「やくも」は一日6本ぐらいしかなく、待ち時間が長い。
15年前わかとり国体に参加するために、盛岡から上野まで新幹線「やまびこ」に乗り、
京浜東北線で東京へ。東京から岡山まで新幹線「ひかり」で移動し、岡山から特急「やくも」で米子まで。米子から境港まで境線で移動する。丸一日かけた記憶がある。
その15年前の待ち時間に見つけたのが「桃太郎像」。

15年ぶりに見つけ懐かしくなってしまった。
「やくも」の中で本を読んだり、この【たび日記】を書こうかと思ったが、揺れが大きすぎて、気持ち悪くなってきた。
一寝入りすると、外は暗くなっている上に、雪景色。

鳥取県日野郡日野町は、中国山地の山間で過疎の町でもあるらしい。
二日前からまた、雪が降り辺り一面雪景色になったらしい。
明日の打ち合わせをして、この周辺のは宿舎がないので、米子まで行くが、先生が送ってくれるって事で、今日はラッキー3連発。

米子で食事の為に居酒屋「味楽」に入る。
ビールを飲み、お通しの"こんにゃく田楽"をつまむ。

"ダルマ鯛の造り(\600)"はあっさりとした食感なのに脂がしっかり乗っている。日本海の冬の荒波にもまれた魚はウマイね。
次に"たらの白子(\550)"。これは正月に盛岡の実家で食べたが、昔はお吸い物とかに入れて食べていた記憶がある。

好き嫌いがある食べ物だが俺は好き。口に入れた後の「トロッ」とした食感がたまらんね。

冬の日本海の名物と言ったら当然タラバガニ。さすがにカニ一杯は高いし、食べきれないので"カニサラダ(\600)"を食べる事に。むいたカニはちょっと味気ないかな?

"オコゼの空揚げ(\650)"は何故か空揚げって書いてる。「唐揚げ」とどうゆう風に違うんだろう?って思ったが一緒だった。

締めに近くの松江宍道湖名物"しじみ汁"を頂いて、ごちそうさま。

部屋に戻る前に街を散歩するが、静か。
あまり、街に活気がない気がした。ラーメン屋やコンビニを探すが、全然見当たらない。
ホテルに戻り、フロントに聞くと
「この時間(12時)になると、どこも閉まってしまいます。」
「この先10分ぐらい歩かないとありません。」って言われて、ヘコンじゃった。
さっき唯一開いていた「モスバーガー」で"えび竜田ライスバーガー"を買って部屋に戻る。
何か最後は寂しかったな〜。

2000/2/25


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