前日のお酒がまだ残っているような体の重みを感じながら、目覚ましで起きる。
体が眠い、眠いと言っているが、仕事の為どうしても起きなければいけない。
体を起こす為にシャワーを浴びて、歯を磨く。
それでも、すっきりしないのでポカリをぐいっと飲み干す。
ホテルを出て、ドトールかStarBucksを札幌駅方面に向いながら探すも見当たらず。
運転しながら、昨日函館の「ハセスト」で買っておいた“やきとりおにぎり”と“やきとり焼きおにぎり”をホテルから持ってきたウーロン茶を飲みながらほお張る。
いやいや、このおにぎりも店員が「温めますか?」って聞くだけある。
間違いなく、温かかったらメチャウマだと思う。
今度は絶対温かいの食べてやる。
札幌の屯田と言ったら、屯田兵である。
屯田兵と言えば、開拓者。
北海道らしい地名である。
北海道の地名は、アイヌから来ているのと、開拓者から来ているものがあるらしい。
札幌やニセコ、留寿都などアイヌ語の地名もあれば、東広島などの出身者が開拓した土地からの地名が多く見られる。
アイヌ語源の地名は読めないしね。
その、屯田で打ち合わせ後、急いで岩内へ向う。
岩内は、後志(しりべし)地区の中心とも言える町。
アスパラガス発祥の地でもある。
そこに、以前お世話になった、神恵内(かもえない)の先生が勤務していて、秋の撮影での打ち合わせも兼ねて伺った。
学校で軽く話して、すぐに岩内町内の寿司屋にランチを採りに向う。
おすすめの寿司屋が定休日だった為、「清寿司支店」に入る。
そこで、“おこのみ寿司”を注文。
留都湾で捕れた魚介類の握り、ホタテ・ホッキ・アワビ・数の子・ウニ・トロ・ヒラメ・甘エビ・イカ・カニの系十品。
それに先生がカニ、俺がエンガワを追加注文でもらう。
申し訳ないと思いながらも御馳走になる。
その後、街の境にある喫茶店に入り、談笑。
お互い、元気で何よりでだった。
岩内を出て、共和、仁木を通り抜け余市町に入る。
余市と言えばニッカ。
中学校の修学旅行で見学した「ニッカウヰスキー工場」がある町だ。
工場に寄ろうかと一瞬考えたが、やめ。目的の魚屋に向う。
「(有)新岡商店」(余市郡余市町大川町6-30 tel0135-23-5618)に立ち寄る。
ここには、神恵内の撮影の前の打ち合わせの時、たまたま立ち寄り、そこに椎名誠のサインが貼ってあり「ふ〜ん、ここにも来たんだ〜」と思っていたら。
そこは、椎名誠が余市の隠れ家に来ると必ず立ち寄る魚屋だった。
よくエッセイに出てくる。
そこで買って食べた、“イカの塩辛”と“ほっけ”がメチャクチャ美味しかったので、北海道に来るたびに寄るのだが、いつも仕事の関係で閉店後しか、通れなかった。
しかし、今回は店が開いている内に寄る事が出来た。
朝捕れたばかりのイカが今日の目玉らしく、物が良いイカが、ケースに詰められていた。30杯で\1,200と格安だが、日持ちしないし、30杯食べられない。
そこで、実家に送ることにした。
あとは、“さけとば(\600)”“身欠きにしん(\280)”“イカの塩辛(\350)”
珍しい“エビの塩辛(\500)”などを買いあさる。
また、来なくちゃ!
小樽の「初代」で今日こそはラーメンを食べようと、気合を入れて、行くと。
「定休日」
ガ〜ン。
ついてない。
それじゃあとばかり、札樽道に乗り、札幌へ。
新琴似の「らーめんの駅」に向う。
しかし、目指す住所に到着しても見当たらない。
おかしいな?と思い確認すると、15時までだった。
30分前には閉まっていたらしい。
ここまで来てラーメンの火を消すわけに行かない。
丘珠空港そばの「平成軒」に入る。
ここは旭川ラーメンの店らしいので“しょうゆラーメン”を注文。
こってりしたしょうゆ味に、旭川の加藤ラーメンの卵麺が見事にマッチ。
チャーシューもしっかりした味付けで美味しい。
期待していなかっただけに、満足できた。
オヤジがすごく気さくで、食べているこっちも良い気分になれる。
すごく大事なことだと思う。(8.0点)
飛行機の時間まで少し時間の余裕がある。
札幌市内に向い、すすき野を車で徘徊するが、雨で車から降りる気がなくなる。
さっきの食べたばかりなのだが、なんか小腹が空いている。
どうせなら、とばかりにまたラーメンを食べに行こう!
今度は澄川にある「純連(じゅんれん)」に行く。
新横浜ラーメン博物館に入っている「純連(すみれ)」ではない。
同じ系列らしいけど、味の違いを確かめたかった。
“みそラーメン(\700)”を注文。
出て来た見た目ではたいした違いはない。
スープを一口飲むと、「甘い!」味噌が甘いのである。
「すみれ」の方は、もっと辛かった。
麺は同じ森住製麺のようである。
トッピングのシナチクやネギは変わりないが、チャーシューと玉ねぎを炒めたト
ッピングが違う。これは、中々いけるが、玉ねぎの甘さが、更に全体を甘くして
いる。
美味しいが、ちょっと重い。俺は「すみれ」の方が好きだな。(6.5点)
さっき食べた、「純連(じゅんれん)」で火がついてしまった。
どうしても、「純連(すみれ)」の“みそラーメン”が食べたくなった。
しかし、お腹は一杯である。
そこで、お持ち帰り目当てで、中之島にある「純連(すみれ)」に行く。
店に着いてビックリ!
店が、大きく、キレイになっていた。
最近では、セブンイレブンでカップラーメンが出るぐらいの店だけあって、かなり儲かっているんだろうな〜。
昔の店舗の厨房あたりに、お持ち帰り専門店が出来ていた。
中は、ただの事務所だったが…
札幌から千歳に向う道央道は、大雨になってきた。
梅雨のない北海道でも、雨は降る。
当たり前なんだけど、ちょっと残念。
空港で、コリもせずお土産を買い、ロビーで生ビールを飲んで搭乗。
羽田到着予定時刻22:25。バスの最終22:35。
少しでも遅れると、家に着くのが深夜1時になってしまう。
ドキドキしながら乗っていると、意外にも10分早く着陸した。
ちょっと早足で歩いて、バス乗り場へ。
2日間で600km走行した【たび】は終わった。
次回は沖縄って書いている今、沖縄便に乗っている。
この【たび日記】がみんなの手元にとど行く頃には、30度を越す南国沖縄いる。
変だね。
2000/6/27
P.S
持ちかえりに買った「純連(すみれ)」の“みそラーメン”。
チャーシューやシナチクまで入って、完璧な店の味。
美味かった〜!
もし、新横浜ラーメン博物館にあるんだったら、「買い」だね!