香港食いだおれ!(その2)


ホテルから地下鉄で上環(Sheung Wanションワン)に行くことに。
中環(Centralセントラル)駅は二本の線が走っていて、一本が香港島の湾岸を走る湾島線(Island Line)、一本が九龍に繋がっている_灣線(TsuenWan Line)。
上環へは湾島線で一駅。
目的地まで歩いていけるのだが、せっかくだから地下鉄に乗ってみる。
本で読んだとおり地下鉄の入場には切符を挿入するか、オクトパスカードを置くだけで済む。
黄色い所にカードを押し当てると「ピッ!」って音がして通り抜けられる。
通り抜けた瞬間「すっげー!!」って思っちゃった。
香港進んでる!

上環の駅から山側に抜けて「九記(ガウゲイ)」(中環歌賦街21號地下tel2850-5967)に行く。
ちょっと小汚い感じの店内は地元の人で賑わっている。広東語のメニュー以外に日本語のメニューもカウンター横に張ってあって、そこで確認して注文。
牛_麺(牛バラ肉麺)”$17を二つ注文。
小さ目のお椀にたっぷりの牛スジ肉が乗っている。

麺は中華麺でゴムみたいな色の平麺。あまり味気ないような気がしたがスープにはしっかりあっている。
スープが本当に美味い!

牛スジは凄くたっぷり入っていて、食べきれないぐらい。牛スジがあまり好きでないカミサンの分も食べたら、死ぬほどお腹苦しくなってしまった。

店を出てQueen's Rd Centralを歩いて、中環まで戻る。
店から10分もかからないことが判る。
カミサンの買い物チェックのため「置地廣場(ランドマーク)」に入る。
ランドマーク」を見ている間俺の方は、隣のビル「スワイヤー・ハウス(セントラル・ビル)」の2Fに入っている「HMV」に行く。
香港は韓国と同じようにCDVが主流のようで、かなりの数のタイトルが置いてある。たた、家にはCDVプレーヤーがなく、Macで見れるだけ。
しかも、香港はイギリス領だったこともあり、PAL方式なので日本やアメリカのようなNTSC方式のテレビじゃ見れない。
一枚気になるソフトがあり、店員に「このソフトはPALか?NTSCか?」尋ねる。
しかし、店員は「CDVにPALもNTSCもない。」と言う。
そんなはずはない。
現に以前イギリスからインターネット通販で買ったCDVはPALで再生できなかったのだから。
あきらめてDVDコーナーに行くと同じものがDVDとしてあった!
しかし、リージョンコード1らしい。日本はリージョンコード2だから日本のプレーヤーでは再生できない事になっている。
そう、事になっているだけで、我が家にはそれを無関係としたプレステ2がある。
彼なら何とかしてくれるはず。
結局、日本では手に入らなかった「piano GRAND!」(ピアノ生誕300周年記念イベント)これはBilly Joelが司会進行をして、“BABY GRAND”と“PIANO MAN”の2曲を演奏している。日本で衛星放送で放送されている。
それとその「THE PRINCE'S TRUST ROCK GALA 1990」これはBig Countryが1曲“Heart Of The World”を演奏していて、今まで見た中でDVDのソフトで演奏しているのはこれが初めてのソフトを購入。
先日カード偽造被害にあい、再発行されたばかりの「高島屋カード」を恐る恐る利用。無事使えた!

一旦ホテルに戻り、一休み。
部屋にはさっきまでなかった不思議なが乗って待っていた。

恐る恐る蓋を開けてみると、中には“チョコがけイチゴ”。

冷えていてこれがまた美味い。いいホテルってのはサービスが良いね〜。
18時になってもお腹が空かないが、一応夕食の目的地近くまで行くことにする。
地下鉄・湾島線で中環から銅鑼灣(Causeway Bayコーズウェイ・ベイ)に行く。
駅前に「そごう」と「三越」があって、日本みたいな感じもするが、周りの電飾はどう見ても香港。
三越」に入り、散策すると不思議な現象に包まれる。
どうしてもデパートってのは上に上に行く意識があったのだが、ここ香港の「三越」は上に行くエスカレーターがなく、下に向っていく。
そう、地下三階までの店だった。
感覚がおかしくなってしまう。
今まで、ローマ、マドリッド、パリの「三越」に行ったが、ここは一番三越らしくない気がした。
そごう」通り抜け「世界貿易中心」と書かれたビルに入る。
もう、二人とも足が疲れ休もうって事になった。
しかし、こっちはさっきの牛スジが腹に残っていてそんなにお腹が空いていない。
向こうは逆にお腹が空いたらしい。
マクドナルドにでも入ろうかと思ったが目の前に「StarBucks」の文字が見えたのでそっちに行くことにした。
店の前に言ってビックリ!「Comeing soon!!」だって。
一気に疲れが出てしまった。
本来なら灣仔(Wam Chaiワンチャイ)にある「海都海鮮酒家」に行って、本場の広東料理を食べようと思っていたが、予想以上のたびの疲れのためあきらめて同じビルにある「上海緑楊邨(シャンホイロッヨンチュイン)」に行く。
入り口で2名と告げると予約で一杯らしい。
金曜の夜は香港でも凄いんだな〜っと実感。
もう、歩く気力もなかったので、ビルの裏「エクセルシオールホテル」の隣にある北京料理店「京香樓(ゲンヒョンラウ)」(銅鑼灣百徳新街59〜65號 tel2577-1035)に入る。
伝統的な北京料理が楽しめるらしいが、北京料理ってのが引っかかっていた。
でも、疲れには変えられない。店も空いていたし。
店に入ると、ちゃんと日本人用のメニューを差し出された。
これはこれで嬉しかったのだが、何か一般の中国人用メニューより高そうな気もした。
まずは中国に来たのだからと“青島_酒(チンタオビール)”注文。

メニューを見ると“二人世界”HK$640という二人用のセットメニューがある。
北京ダック”を食べるお金もないし、ちょっと高めだがいいかって事で頼む。
まず、出てきたビールでビックリ!缶のままで中はぬるぬる。
がっかりだったけど、ここは中国。しょうがない。
一品目のスープは“ふかひれスープ”でカニとウニがたっぷりトッピングされている。ふかひれをいくら食べても出てくる出てくる。
 
めちゃウマ!そこの方になってもふかひれがたっぷり残っているのにはビックリ!
これは!ってこの後の期待大!!
次に出てきたのは“パイ?”食べてみると大根餅をパイ包みにしたようなもの。食感がよく美味しい。名前はわからない。
 
3品目は“白身和え?”ブロッコリーの上に卵の白身と鶏のささみが山盛りで乗っかり、そこに生の黄身を乗せ混ぜ合わせる。それを中華醤油につけて食べる。
 
これは、???って感じ。確かに美味しいんだけど、「こんなのいつでも食べれるよ」ってのもある。
カミサンなんか、卵の白身の味しかしない!って不味くて怒っている。
さすがに俺も全部食べる気しない。
次に期待して“チンタオビール”をお代わり。相変わらず温い。
4品目がメインのようだ、“エビチリ”大きめの海老にあまり辛くないチリソースがかかっており、さすが首都北京の上品さが出ている感じがする。
 
これは美味しい。ただ、俺としては四川の方を食べてみたい。
5品目は飲茶のような“変わり焼売”。ニンジンの薄切りを底にしいてあって食べる。本当に普通。
 
この時点でやな予感がした。「まさか、もう終わりじゃないよね。」
しかし、予感は見事に的中し、デザートが出てきた。

中華お汁粉”は中に白玉が一個入って、白玉の中身はゴマ餡。
 
妙な甘さと生ぬるさが最高に不味かった。
これで一人6,000円近くもするのか!!!
まだ、足りないからチャーハンでも頼もうって言うが、これ以上被害を広げたくなかったのでそこでやめてチェックすることにした。
チェックの伝票を見てまたビックリ!!
「HK$907!!!」
サービス料や席料、ビールだけで5,000円はないだろう!
もうビックリ、頭にきすぎてすぐに店を出た。
店を出た後険悪な雰囲気になったのは言うまでもない。

セブンイレブン」でビールを買って、ホテルへ戻る。
しかし、このままじゃお腹も空いて怒りが爆発しそうなカミサンと相談の結果、一階にある「The Cafe」に入ってなんか食べる事にした。
カミサンは“ナシゴレン”俺はお腹が一杯だったので“ダージリンティー”と“チョコレートケーキ”にした。
 
この一杯が今日一日のイライラを吹き飛ばすぐらいのすばらしい味だった。
ダージリンティー”はポットで出てきて、たっぷり頂ける。

香り・味申し分なし。最高級だ!
その上、“チョコレートケーキ”が凄い!
 
木苺の甘酸っぱさと濃厚なチョコレート、下のタルト生地。すべて完璧。
こんな美味いチョコレートケーキ食べたことないってぐらい美味い!
多分、さっきの不味さと高さがあったから一段と感じたのだと思う。

部屋に戻ってもさっきの食事のおかげで喧嘩せずにすむ。
風呂上りに眼下の夜景を見ながら、“HARBIN”と“台湾_酒(タイワンピーチウ)”を飲み干し、一日を終える。
 
明日は九龍へ。

2001/2/16


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