Seoulなソウルの食べ歩きVol.2


ソウルで初めて向える朝は、皆が朝ご飯を食べに行っている間も寝ていた。
10時にようやく重い腰を上げ、10時半に集合して街に繰り出す前に、ロッテ百貨店蚕室店の地下入口前にある、ファーストフォード店であるキムパブ"韓国のり巻き"を食べる。
胡麻油と塩で味付けられた韓国のりで巻かれたのりの太巻き。

これがまたいい味出している。その辺のファーストフードなんかより体にいいしね。

今日の行動は、あに・T島・O山・堀T・I名・俺の6人で、ソウルの街の中心に出掛ける事になった。
誰もが初めてとなる韓国での地下鉄移動。ホテルの地下にある2号線蚕室(チャムシル)駅から乙支路入口(ウルチロイルガ)駅に向うために、まずは切符を買わなくてはいけない。
ガイドブックを見ながら駅名を探し、料金をチェック。
だいたい市内であればW500(\50)で行けるようだ。切符の自動券売機にいくらお金を入れても戻ってくる。「おかしい?」何度やっても駄目。
そると脇から若いアンチャンが手を出し、おもむろに500のボタンを押し、コインのところを指差した。
!"なるほど!先にボタン押すんだ!"と皆で気付く。
しかし、その販売機はお金が戻ってくる。???
結局、その機械は壊れていたらしく、その奥の機械で何とか購入することが出来た。
切符や自動改札はフランスのパリと同じタイプだった。

乙支路入口駅の複雑な地下から地上に出て、最初の目的地であるCDショップ「MUSIC LAND」のある鍾路(チョンガク)に散歩しながら向う。

途中、普信閣っていう門や、ミレニアムで飾られた現代ビルを見上げてお店に入る。


韓国のミュージックシーンを拝見するが、ハングル文字じゃ何にもわからない!

結局、ハングル文字で書かれたBILLY JOELの2本のカセットテープ。それも1本W5,800(\580)と格安!
それ以外にもPHIL COLLINSのハングル文字の帯の付いたBEST CD(W15,000)、SPANDAU BALLETのBEST(W17,000)。それにDARE STRAITSのLIVE VIDEO CD(W11,700)を購入。
メチャ安。

お昼になったので、ランチを取りに、「春川本店」へ。

ここは春川(チェンチョン)の名物タッカルビを食べさせてくれる。
“タッカルビ”は鶏肉とキャベツの炒め鍋みたいなもの。

辛子味噌で味付けられたピリ辛あじ。
これがまたウマイ!キムチ・豆もやし・キャベツ・水キムチが添えられ、いい箸休めになる。

ビールを飲みながら、“タッカルビ”をツッツクのが最高!
最後に残したタッカルビにライスと辛子味噌を追加して、チャーハンにする。

このチャーハンがまた絶品!

もう、皆の分まで食べちゃいました。

満腹状態で、散歩がてらソウルの「T-ZONE」に入り、韓国のパソコン事情を探索。
OSがハングル文字の Windows画面を見て、何が書いてあるか判らず、大笑い。
あそこまで判らないと笑うしかない。
そこから、ロッテ百貨店まで歩き、免税店で免税品をチェックして、地下の食料品売り場でキムチを購入。
白菜キムチの他、オイキムチカクテキゴマの葉のキムチするめイカのキムチなど3〜4kg程度も買い込む。


それでも、W34,500(\3,450)と安い!日本で500gで7〜800円するからね。
ついでに焼きたての韓国海苔も5束でW10,000と格安で購入出来た。

ほとんどのお土産がこれで完了である。

バックと大量のキムチを買い込み地下鉄で東大門(トンデムン)市場へ向うことになった。
乙支路入口(ウルチロイルガ)駅から2号線で東大門運動場駅に行く予定が、俺の間違いで、逆方向の改札に入ってしまった。
他の駅と違い、ここの駅は一方出入り口で、反対側のホームに行くことが出来ない構造になっており、仕方なく一駅先の市庁(city hall)駅で1号線に乗り換え、東大門駅へ。
東大門駅を降りて地上に出ると、東大門がそびえ建っていた。

南大門と共にソウルの巨大市場で昼夜眠らない。
市場内に入り中央の通りを西に向っていく。
衣料品街、金物街、食堂街、食料街など、ありとあらゆるお店が並んでいる。

一度最西端まで行き、広い通りを歩きながら戻る。
高速道路が上を走る道の向こう側に、ファッションビルが建ち並んでいる。
平和(ピョンワ)市場。その中の一つのビルに入ってみたら、小さく区切られたお店がいくつも並び、ワンフロアー100近いお店が入り、それが10数階にまで及ぶ物凄さ。
全部見ることは絶対に出来ない感じがした。
4階のバック類が置いてあるフロアーまで行ったが、歩いた疲労と右手にあるキムチの重さの限界にも近くなったのもあり、ホテルに戻ることになった。

ビルから東大門運動場駅までの歩道は、人がごった返して通行できないぐらい。
約100mを抜けるのに15分ぐらい掛かってしまう。
日曜の竹下通りの様相である。

ホテルに一旦戻って、荷物を置き、夕食までの間ロッテ百貨店蚕室店の10階にある免税店で実家へのお土産とカミさんや倫忠へのお土産を購入する。
これを忘れると今後外に出ることが出来なくなる可能性があるので、それだけは忘れないようにしないとね!

18時半から焼肉を食べに、明洞(ミョンドン)に行こうと考えていたが、女の子も含めて9人ぐらいになり、行動が大変なのと、皆の顔に疲労の色が濃いため、ホテルの近くの焼肉屋を探して行く事に決める。
たまたま、ガイドブックにちょっと離れた所に焼肉屋がありそうなので、一人で調査に行くことにした。

ホテルから地下を通りロッテワールドを横切り地上に出て、まわりを見渡すが、それらしき雰囲気が無い。

もしかして逆?”と思い近くの人に現在位置を地図見せて確認するとまったく逆に出てきたらしい。
歩き疲れてヘコンでしまい。やめようかと思ったが、皆が待っている事を考えて、がんばって地上を歩く。
ホテルから500mぐらいの所にネオン街が見えて来た。
蚕室の外れにあるこのネオン街には温泉マークが幾つか見える。
この温泉マーク韓国ではラブホテルのマークらしい。
この街にはいくつかの飲食店や飲み屋が建ち並んでおり、その中に一軒焼肉屋らしいお店を見つけ、“ここだ!”っとピンと来た!

ホテルへ戻り、男女8人を引き連れ、総勢9人でその店に入ってみる。
店の名前もまったく判らないが、ハングル語を本で解析すると「ハウハマリ」と書いている気がする。

店内は地元の人たちで賑っていて、隣の焼肉屋が入っていないのを考えると正解だと思った。
メニューもハングル語、店員も誰一人日本語は話せず、英語も駄目。
ガイドブックのコピーの文字を見せつつ、「ビール!ビール!」「プルコギ!プルコギ!」って騒いでいたら店のおばちゃんもわかってくれたらしい。
まず、お通し兼付け出しのキムチ類が注文して5秒で来た!

メチャ早!キムチねぎキムチ大根キムチ水キムチサンチュコチジャン味噌がけサラダ豆腐にジャガイモサラダもうこれだけで満足できちゃう!
OB ビールが出て来て乾杯!ビール嫌いの子は梅酒で。

ねぎキムチが抜群のうまさでビールが進むすすむ!
石鍋を暖めて、一気にプルコギの材料を注ぎ込む。

あとはおばさんが鍋奉行で完成までやってくれた。
一つ摘んだら、「!!!美味い!!」と口々に大騒ぎ!ただ食っただけでも甘辛くておいしいのに、これをサンチュに巻いて、コチジャンをのっけて食べたら、また美味い!
あっと言う間に無くなるかと思ったら、追加分が鍋に注ぎ込まれた。

一回で一気にやるのではなく、食べたら足すと言うすばらしいサービス。
肉の煮えすぎ防止になって、いつでもおいしい状態で食べられるのがうれしい!

キムチねぎキムチはお代わり自由で、食べると追加してくれるのもうれしい。

まわりからは「次、つぎ!何するの?」の声が聞こえる。
おばさんを呼んで「カルビクイ!」って注文するも、おばさんは「???」通じなかったみたい。
そこで、ハングル語のコピーを見せ「カルビクイ(焼肉)」とお願いすると、わかってくれたらしく笑顔で戻って行く。
鍋を交換し、さっきと同じように一気に流し込んだ。??あれ?
この店には、焼肉はなかったみたい。ただ、さっきのプルコギとは違うのは確か。
味付け肉に葱が一緒に焼く。

プルコギのように見えるがやっぱり違う。味はさっきより甘味がなくタレの味が濃い。
これもサンチュに巻いて食べる。コチジャンを多めに付けて食べるともっと美味かった。
ねぎキムチをはさんでもOK。
最後に冷麺を注文。するとおばさんは2つってサイン出すから、まあ、いいやって事で笑顔でうなずく。
出て来たのは、2種類の冷麺だった。おばさんのサインは2種類って意味だったらしい。
普通の韓国冷麺味噌がけ冷麺の種類。
韓国冷麺はあっさりしていて、麺は細い。まあまあのおいしさ。俺はやっぱ盛岡冷麺の方が好きだな!

味噌がけ冷麺は、甘辛味でこれはウマイ!

スープはなく、味噌を絡めて食べる。
ゴマの風味ときゅうりのワンポイントが利いている。
これら全部9人で食べてW149,000(\14,900)。一人1,500円しないのである。安い!安すぎる!

ホテルまで皆で戻り、部屋に戻る者、23時までやっているロッテワールドに遊びに行く者に分かれる。
俺は一人で、近くのスーパー「magnet」に買い物に行く。
明日の朝早く出発するため、買い物する時間がないので、今のうちに…
それに、一人だと気楽に品定めが出来るからね。
韓国の面白い食材を探し、軍隊鍋(ブデチゲ)のインスタントラーメン。

実際に軍隊鍋はインスタントラーメンを入れるらしい。米軍が持ち込んだ魚肉ソーセージや野菜、豆腐、お餅などを入れて食べるらしい。5袋でW2,000で200円。
もう一つは、チャジャンミョン。韓国で人気の中華、ジャージヤーメンのインスタントを購入。

盛岡の“じゃじゃ”と中華の“ジャージャー麺”そして、韓国の“チャジャンミョン”を食べ比べるのが目的。
5袋でW2,200だから、220円。
あと、韓国のにんにく(328g-W1,250)や青唐辛子(128g-W1,000)、コチジャン(500g-W2,700)、

キムチの素(500g-W1,780)、豆腐チゲの素(W670)、キムチ(500g-W1,700)、

トッポギのインスタント(1袋W870)を3袋、HITEビール(W970)、朝鮮人参を購入。

全部で1,600円ぐらいと安くすんだ。
色んな人のお土産や自分の土産がすんだ。

部屋に戻り、“あに”と俺の部屋1818号室で宴会が始まる。
時間は22時
23時を過ぎると、ロッテワールド組が帰ってくる。
その中の“モク”の希望で、深夜の屋台に行くことになる。
同伴者は、モクに弱い“堀T”、何でも参加する“O山”、そして、案内係の俺の四人。
ホテルからタクシーで、東大門市場へ。
模範タクシーでW15,800だった。
昼と違い、市場の中心の通りの店は、軒並み閉まっていたが、昼に目を着けておいた屋台がやっていた。
そこに座り“ニラチヂミ”“キムチチヂミ”“パジョン”の3種類のチヂミを注文。
ビールを飲んで、お疲れ様。

3種類のチヂミを小分けして、一緒に焼く。それをお皿に乗っけて、出来あがり!

キムチチヂミのピリ辛感が何とも言えなくうまい。

今回のたびの中で一番おいしいチヂミだった。
ちなみにこれ4人で食べてW15,000と格安「おごってやるよ!」って感じ!

食後、昼にも行った平和市場のファッションビル街へ。
その周辺のお店はすべて開いていて、昼のビルも開いていたが、隣のビルに入ってみた。
店内は深夜0時を過ぎているのに、大人から子供まで大混雑。昼の店の人より多い。
ビルのイメージとしては丸井。
丸井が24時間やっているって感じ。「スゴイよ韓国」
何を買うわけでもなく、最上階まで行き帰る事に。
昼も大混雑だった、コンピニョン・プレーヤー(原宿ラフォーレみたいなもの)の周りは未だに大混雑。もうすぐ2時だよ!

ホテルに戻るためのタクシーが捕まらず、模範タクシーをあきらめ、一般タクシーに乗ってみることにする。
日本語は通じないが、「ホテル・ロッテワールド!」と伝えたら、「チャムシル?」
って答えてくれたので「Yes.Yes.!」と答える。
模範タクシーより、ぶっ飛ばす。120kmを越す事もあったが、速い。ホテルに着いた
時の料金がW8,600だから半額近い。
4人乗るんだったら、一般タクシーでも安全だって事が最後に判った。

部屋に戻るとまだ宴会は続いていた。
眠かったので、そのままシャワーを浴びて、寝る準備。
結局、皆が帰ったのが3時半ぐらい。
ようやく、寝ることに…


「プルルルルー!プルルルルー!」とコールが鳴り。「ガチャッ!」と“あに”が出る。
「えっ!」と驚いた声と、電話を切る音が聞こえた。
「もう9時半だってよ!」って言われ、ビックリ!
集合が10時にロビーだったから、もう焦った!
急いで荷造り、着替えなど準備して、集合する。
飛行機は13時35分発なのに何故こんなに早く集合するかって言うと、旅行会社の指定するキムチ屋さんに寄るためだけである。誰も買うつもりがないのにね。
ホテルを出てすぐのソウル・オリンピック・スタジアムの回りは大型バスで大渋滞。
何とあの統一教会の合同結婚式が開かれるって事での渋滞である。
4万カップルが成立する事になるらしい。それで、ソウルの飛行機やホテルがそれで満席や満室状態らしい。
怖いね、宗教は。

金浦空港のすぐそばのキムチ屋に寄るが、前日買ったキムチの2倍から3倍の金額でビックリ。
ビルの地下にあって、一般客が入ってくることもない。観光客相手に儲けるための店らしい。
嫌だね〜。日本人だと思って馬鹿にして。

空港に着いて、チケットをもらい、おなかが空き過ぎてしょうがないので、すぐに空港の食堂「ウェステン朝鮮レストラン」に入る。喫茶、洋食、日食、韓食の四つのコーナーに分かれていて、迷わず韓食へ。
今回のたびで唯一食べていないビピンパを食べるために入るが、期待の石焼はなく、“ユッケビピンパ”を注文。

当然のように、すぐにキムチ水キムチコチジャンが出てくる。おなかが空いているのでキムチ類をすぐ食べてしまう。

出て来たビピンパは、ご飯と別にユッケやナムルが出て、ユッケとナムルにあたたかいご飯とコチジャンを混ぜる。とにかく混ぜる。

コチジャンは、全部入れてもまだ足りなかった。もっと辛くてもいいかな?
味は流石においしいが、これだけおいしいものを食べてきた後は、物足りなさが残った。

出国審査に並びロビーの免税店に。
残ったウォンを使いきるために買い物。
チャンジャいかキムチ焼酎骨付きカルビなどを購入し、ウォンを使い切る。

日本に持って帰ってもしょうがないし、換金率も悪いからね。

飛行機は、定刻より20分ぐらい遅れて離陸。
離陸してすぐに機内食になるが、JALなんかではありえないのが、機内食サービスの時、寝ている人を起こしてまで食べさせる、大韓航空のサービスにはビックリ。
ビックリしたのはそれだけではなく、機内食の中身。

"ハンバーグ""ピラフ"。後は全部一緒
それも、ハンバーグは同じ味で一個が分割され二個になっただけ。
味も同じでまずい。
もう二度と乗りたくないな〜。

成田に到着してからがまた大変。
成田の入国審査の大行列。
三連休の最終日って事もあってか、日本人用の入国審査の列は壁にぶつかり、新しい列が作れないぐらいだった。
結局30分もかかった。その後はタイミングよくバッグが出て来て、税関を通り無事帰国。
"あに"と"O山"を乗せて帰宅。

ソウル滞在時間45時間>自由時間38時間>睡眠時間13時間
25時間しか自由に出来ず、残念なたびだった。
もっと、ゆっくり、じっくり見てみたいものだ。

2000/2/12〜13


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