Seoulなソウルの食べ歩きVol.1


メールマガジン登録後、初の発行になる今回の【たび日記】。

初めて読む方には、あらかじめ言っておきますが、いつも海外に行っている訳ではありません。いつもは国内です。

今の会社に入って丸3年が過ぎて初めての社員旅行である。
毎月5,000円づつ積み立てして、ようやく来れたのです。
(ハッキリ言ってほとんど自腹)
それで、一年間で一番安く、一番寒い時期のソウルに何故行かなければならないのか?
疑問はありますが、ここでは我慢しましょう。なんせ、海外だから・・・

12時30分成田発のKE702便(大韓航空)に乗るために、第一ターミナル集合が10時30分。家を8時に出て、第三京浜から首都高横羽線へ。
横羽線から湾岸線に入る。ここまでは祝日のせいもあるが順調な走行ができた。
しかし、葛西での事故のため、有明から7Kmの渋滞
通過に30分ほど掛かり、早めに出てよかった。
9時半過ぎには、成田の駐車場に到着し、車を預けて成田空港まで送ってもらう。
先日パリに行った時にも使ったが、3日間で4,500円で、帰りに空港まで車を運んでくれるJ2パーキングを利用。洗車もしてくれる。

今まで海外旅行は、先日のパリと新婚旅行の2回だけしか行ったことがなく、それもどちらもJALだったので、第一ターミナルは初めてだある。
まず、ビックリしたのが、南ウイングが廃墟のようになっていた事。
ほとんどの利用客が第二に行った為か寂しい状態になっていた。
そして、待ち合わせ場所でもある北ウイングへ。
「北ウイング」と言えば、そう!うちらの年代では中森明菜。
あの歌の舞台である。
地方出身の私にとっては、想像とテレビの世界だった場所が、目の前にあるのは考え深いものである。

空港の銀行で両替しようと、住友銀行に行ったら、「韓国ウォンは出来ません」の表示。東京三菱も富士も全滅状態。
結局、韓国ウォンは国内での両替は出来ないらしい。かなり、弱いらしい。
会社の仲間と合流して、チェックイン。

ロビーの中の喫茶店で、朝食代わりにワッフルとアイスカフェラテで軽く。
お茶していたら、「からくりテレビ」のセイン・カミュがロケに現れた。
さっきまで、無表情で仕事していたウェイトレスが大騒ぎして写真を撮っていた。

初めての大韓航空はかなり、不安。「落ちるのではないのか?」とか、「北に狙われている?」って可能性もある。
機内は席間が狭く、JALより5cmは狭い。環境的につらい。
機内食もKEのホームページには「世界初の石焼ビビンパの機内食」と書いてあるのに、出て来たのは“ハンバーグ・ライス”“パン”“チョコレート”って言う不釣合いの組み合わせ。

ハンバーグは、ガーリック風味。でいいんだけど、パンやチョコとはあわない。


韓国の金浦空港に降りたら、思ったより暖かく6度との事。
予報では0度か1度だったから、助かった。
空港からホテルへ直行ではなく、現地案内のルートらしい、新羅免税店へ連れていかれる。
特に買う予定はないが、一応一回り。一足先に現地に到着していた女子社員らと合流し、夕食会場である梨泰院(イテウォン)「青紗草蘢(チョンサチョロー)」に連れていかれる。

ここは韓国宮廷料理の韓定食を食べさせてくれる店で、日本人観光客のツアーがよく来る見たい。
全20数種からなる料理の数々は、和食の懐石料理みたいなもの。
カメラをバスの中に置いたままで撮影は出来なかったが、キムチ水キムチはもちろんの事、パジョン(海鮮お好み焼き)天ぷら(日本と同じ)、薄皮のホットケーキにコチジャンや色んな具材を乗せて食べるものなど様々。
みんな、おいしいのだが唯一エイの保存食らしきものは、アンモニア臭が強くてダメだった。

今回宿泊のホテル・ロッテワールドまで、ソウルの大渋滞の中向う。
ソウルの街は、片側4車線とメチャクチャ広いのに、年中渋滞しているらしい。
これも通勤での自動車利用が主流だかららしいが、この広い道は、非常時に滑走路になるというから、戦争と隣り合わせの国だけに納得できる。

ホテルにチェックインしたのが20時過ぎ、荷物を置いて、すぐさまカジノのある、シェラトン・ウォーカーヒルに、パチンコ好きのI村さん、O山、Mr.JRAの名高いT島さん、なんかよくわからないけど楽しそうだから付いて来た堀T、そして俺の5人で向う。
タクシーで行くはずが、ホテルのボーイが案内したのがホテルの車。
W15,000(\1500)で連れていくとの事で、「まあ、いいか」とギュウ詰めの車に乗りこむ。

日本から一番近いカジノがここウォーカーヒルである。
ラスベガスを意識した、ショウが連日行われているらしい。
カジノの中は、スロットマシン、ルーレットなど7〜8種類のゲームが楽しめる。
各々好きなゲームをやる事になる。
俺はブラックジャックを選び、満員の席の中で空くのを待つ。最低掛け金がW10,000〜W100,000と掛け金によってテーブルが違い、流石に一口W100,000だと一回1万円だから大金が動いている事になる。
まあ、参加は出来ないけど。
やはり、掛け金の安いW10,000のテーブルは人気が高く、なかなか席が空かない。
10分ぐらいして何とか座ることが出来た。
5千ウォンをチップに変えて、いざ勝負!
負けつづければ、たった5回で終わってしまう。
地道に1枚づつ掛けて遊んでいると、途中から入ってきた日本人が10万円出してチップに変えて参加してきた。
こっちが千ウォンの赤いチップ1枚を地味に賭けていると、そのオヤジは1万ウォンの黄緑チップで豪華に勝負している。
だったら違うテーブル行けばいいのに・・・
途中、堀Tが同じテーブルに参加。こちらも後2枚のチップしかなく潮時かと思っていたら、ダブルアップなどで盛り返し、6枚ぐらいまで増える。
堀Tの方は、1回勝っただけでたった6回でゲーム終了し、去っていった。
その後地道に遊び約1時間半遊ぶことが出来た。
掛け金は一口W10,000だから千円。一番多い時で9千円ぐらいまで行ったが、時間的にも潮時でキレイに無くなって終わった。
今回の勝ちは一人Mr.JRA T島氏ただ一人だった。

ソウルには、模範タクシー一般タクシーの二種類あって、模範タクシーは金額的にも倍近いが日本語が話せる運転手が多いらしい。で、観光客を中心に案内している、黒のボディに黄色のランプが目印。
一般タクシーは、普通の市民が使うタクシーで、料金は格安。しかし、英語も話せない人が多い上、同じ方向のお客がいれば途中で相乗りさせちゃう白タクみたいな事もするらしいから、日本人は乗らないほうがいいらしい。

ウォーカーヒルからタクシーで帰る時、ホテルのボーイが「Japanese?」と聞いてきて、模範タクシーを呼び寄せた。やはり、日本人には模範タクシーらしい。
初乗りがW30,000だから、300円ぐらい。で、ホテルまでがW70,000だったから、わざわざホテルの車でギュウギュウ詰めになって乗らなくても最初から2台で行けばよかったみたい。これも経験である。

『眠らない街ソウル』
そう、ホテルに一度戻った後、堀Tを除く4人で、深夜の南大門(ナンデムン)市場へタクシーを飛ばす!
深夜12時を過ぎてから一段と活気を増すソウルの市場は、不夜城のごとく眠らない。
その街を見に行く。
南大門の市場内には、夜の店と昼の店、年中無休24時間営業の店まである。それらの店は、昼は観光客や市民、夜は買い付けに来るディーラーで賑っており、屋台もいくつも立ち並んでいる。
市場内を歩き色んなお店の人に声をかけられたり、韓国人に間違われたりと大騒ぎ。
本来の目的である深夜の屋台に入り“トッポギ”“パジョン”“ホルモン焼き”おばちゃんのおごりの“おでん”に韓国で一番おいしい HITEビール”で頂く。

“トッポギ”は餅を辛子味噌で煮こんだもの。餅と言ってもちょっと小麦粉が混じっている食感がたまらない。

“パジョン”は韓国風海鮮お好み焼き。たれに漬けて食べる。これがウマイ。
韓定食で出てきたのより、ずっとウマイ。

“ホルモン焼き”これがこの屋台で一番うまかった。
牛のホルモンとキャベツを炒めて、独特の辛子味噌で和えた一品。ビールがすすむ!

“おでん”は日本のおでんと変わりないが、ダシが牛で上に韓国海苔が振り掛けてあって風味万点。O山ちゃんは一番のお気に入りだったみたい。

帰りに南大門の北の通りにあるコンビニ「LG25」レトルトカレーHITEビールカフェオレキムチを買って帰る。

ホテルに着いて寝る頃には深夜3時前だった。

2000/2/11


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