E/G tour(日本帰国編)


早いもので、今回のパリ旅行も今日で最後である。
心残りはいくつかあるが、それはしょうがない。
今日は14時45分集合までは自由時間になる。

朝、8時にイキナリ「コンコン」とノックと共に部屋の扉が空けられた。
ビックリして「エッ!」って声出したら、「I'm sorry.」と言って、出ていった。
いくらなんでも8時に掃除しに来る事はないでしょ!
それに最終日で部屋空けるんだから!
まあ、鍵してなかったこっちも悪いけど・・・

起こされたついでに、一人で朝食用のパンを買いに街に出る。
外は小雨交じりで、この旅一番寒いになった。
シャルル・ミッシェルから10号線でセーブル・バビロヌ(Sevres babylone)まで。
そこにポワラーヌ(Poilane)って言う名のパン屋さんがある。
ここは今パリでも評判のパン屋さんらしく、いつも行列が絶えないらしい。
ブティック街の真中にあるパン屋さんは、まだ他の店が開いていないのに電気が灯ってる。
店内においしそうなパンが並んでいるが、パンを取るトレーがない?
それと値札がついていないのでいくらかわからない。
手元に150フランしかないので、買い方に悩む。
まあ、3,000円も買うことはないと思うけど。

クロワッサンパン・オ・ショコラタルト・オー・ポムアップル・パイを指差しながら、「アン、アン」と言いつづける。

パンを指差してる目先に、おいしそうなパン・オ・カンパーニュが目に入る。
“どうしよう?買っても食えないしな〜。でも、小さいやつならもって帰れるかも?”
と欲が出てきてついつい「アン」って言ってしまう。
言った後に“あっ!金無いんだ!”と気が付き、超えたらどうしようかと思ったが、
「フォーティ・スリー」と言う声が・・・
“これだけ買って43フラン?メチャクチャ安いジャン!”
日本だとカンパーニュだけでも500円以上はするから、800円でこれは満足。

ホテルへ戻る時の地下鉄は行きよりも混んでいて、こっちのラッシュなのかと考えた。
でも、日本のラッシュに比べたら、比じゃないけど。

ホテルの部屋で、帰りの荷造りをしていた妻と食べる。
昨日追加で買ったビールを朝から飲んで。
クロワッサンはおいしかったが、今回の旅で一番おいしかったのは、ユーロスターのクロワッサンだった。
次がこれ。
パン・オ・ショコラは、触ってビックリ!さわった瞬間に外側の生地が「サクッ」と割れ、すごく繊細だった。
アップル・パイは、ちょっとシロップがキツイ気がしたが、生地はやっぱりうまい。
最後にタルト・オー・ポム、これはこの店のパンの中で一番の絶品だった。
程よく焼けたりんごと生地のバランスがよく、もう一個買えばよかったと思ったぐらい。
食べながら気づいたのだが、袋に店の住所が載っていて、支店があった。
その支店が、何とホテルと同じ15区で結構近い通りだったのだ!
わざわざ、地下鉄のって行かなくても、よかったって事?

今、これを書いているのが飛行機の中。もうすぐ、佐渡島上空に差し掛かるところ。

ホテルをチェックアウトして、バックをポーターに預けて外出。
妻のお土産と、レコードチェックに10号線クリニュー・ラ・ソルボンヌ(Cluny La Sorbonne)に。
この駅もちょっと変わっていて、こぎれいにしていた。

サンコンさんも卒業したと言われるソルボンヌ周辺は学校が多く、本屋や古本屋が並び、東京の神田みたいなもんかもしれない。
こっちがレコード・CD探しをしている間、向こうは買い物。
時間を有効的に使う。
めぼしいブツは見つからなかったが、仕事で使えそうなフランスの柔道本があった。
何も買わないより良いかっと思い購入。

オデオンまで歩き、昨日しまっていたクレープ屋に行くために、4号線でモンパルナス・ビアンヴニュ(Montpamasse Bienvenue)に。
昨日閉まっていた、ティ・ブレイツ(Ty Breiz)に入ってみる。

コンプレッ(グリュイエールチーズと卵、ハムのクレープ)サヴォイヤー(ジャガイモ、玉ねぎ、ベーコン、ラクレットチーズのクレープ)とお約束のシードル

妻は昨日のシードルがあわなかったのでカプチーノにする。

ここのシードルは、ボトルで出てきて53フラン。飲みやすく、昨日だめだった妻もドンドン行って、食べ終わる頃には無くなった。
ハッキリ言って、昨日よりおいしい。
そば粉がこっちの方が濃いのと、薄くパリッと焼けている。
デザートにシトロン(レモンソースに浸ったクレープ)チョコ・アーモンドを注文。

その頃になると、完全に満席。入口で数人が待っていた。
シトロンは甘酸っぱく、好みが分かれるところだが、チョコ・アーモンドは万人にウケル味。
この小麦粉のクレープは昨日の見せのほうがおいしかった。
でも、食事をしにくるなら、ここはお勧め。
パリは1時ぐらいがどの店も一番混む時間みたいで、うちらの行った12時ぐらいは、簡単に座れるのでねらい目。

モンパルナス・ビアンヴニュから一度オペラに出ようと12号線に乗ったが、目的のLANCELサン・ジェルマン・デ・プレ(St.Germain des Pres)にもあることが地図でわかり慌ててセーブル・バビロヌで降りる。
少し、歩いて店に行く。
今回、倫忠を預かってくれた、義母へのお礼のお土産を買って、マビオン(Mabillon)からホテルへ戻る。

シャルル・ミッシェルでこの二日間お世話になった「L'ESPOIR」でハムとチーズ、トマトのパニーニ(23F)を買って、バスで食べようと思ったが、一口食べたらおいしくて、歩きながら全部食べてしまった。

ホテルの脇にあるスーパー「MONOPRIX」でチーズとバターを購入。
日本で1,000円ぐらいするのが、こっちで200円ぐらい。
買うしかないでしょ!

14時45分に集合して、バスに乗り込む。
ミレニアムに飾られたエッフェル塔を横目に見て出発。

シャルル・ド・ゴール空港までは普段は30分ぐらいで着くらしいが、何の因果か環状線は事故渋滞になっていた。
疲れからか眠ってしまい、気が付いたら着いていた。16時に時計の針は指していた。
結局1時間かかったみたい。

空港で免税手続きをする。これで買い物の13%あとで戻ってくるから大きい!
以前来たときも、免税で7,000円ぐらい帰ってきたからね。

チェックインして、出発搭乗の17時25分まで自由行動。

免税店でワインウィスキーを購入して、手荷物の多さに参ってしまう。
もっとゆっくり見たかったが、時間はすぐ来てしまう。
事故渋滞が無ければゆっくり見れたんだろうけど・・・

帰りは気流の関係で、行きよりもちょっと早く、11時間45分で着く。
離陸したとたん、時計を合わせる。
18時の時計を翌日の2時に。
シートベルトをはずしたところで、まずビール。
ついつい、お代わり!
すぐに食事が運ばれて、和食洋食各々チョイス。
妻の食べた和食

 牛肉の柔らか煮 ご飯添え
 若鶏ロール焼き
 コールスローサラダ
 山菜漬け
 卵麺
 水菓子
 コーヒー

で俺が頼んだ洋食

 サーモンの蒸煮ジンジャーレモンソース

 パテ パイ包み焼き
 パスタサラダ バジルソース
 フレッシュサラダ

 チョコレートケーキ
 パン

 それに赤ワインをもらう。

メニューを見た感じは和食の方がおいしそうだが、食べると洋食のほうが断然おいしかった。
しかし、機内食は飽きてきた。

すごく眠いし、寝なきゃ行けないのに、狭くて全然寝れない。
ちょっと寝たがシベリア上空で目が覚めた。
ちょうど機内で映画「メッセンジャー」がはじまり、ついつい見てしまう。
お約束のストーリーではあるが、テンポがよく面白かった。

映画を見た後、朝食が出た。
朝食って言っても11時半ぐらいだが。

 フルーツサラダ
 スクランブルエッグチャイブ風味

 チキンソーセージ
 ポテトとトマト
 ソフトチーズ
 パン
 コーヒー

さすがにこの後車を運転することを考えると飲むわけにはいかなかった。
ソフトチーズがこの中で一番おいしかった。

予定より10分ぐらい遅れて13時55分に成田に到着。
出国手続きをして、車を呼ぶ。
今回使った駐車場が、車を空港まで運んでくれて7000円弱と安くて便利だった。
成田空港からSAABに乗って一路倫忠のもとへ。

2000.1.19

P.S
 今回の旅で一番おいしかったものは、難しいがロンドンのスコーンのハム・チーズだった。
 ちなみに妻はユーロスターのクロワッサンだったらしい。


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