眠い目をこすりながら、6時に起床し、準備に取りかかる。
ホテルからメールチェックをしようとしたが、うまく接続できず!
あきらめて、着替える。
今日は、ロンドンへの日帰りツアー敢行日である。
ロンドンへは北駅(Gare du Nord)から出発して、ウォータールー駅(Waterloo)への約3時間の旅である。
時差が一時間あるため行きは2時間、帰りは4時間の時刻表表示になっている。
このツアーに参加が決まった時から、「ロンドンへ日帰りで行きたい!」と思っていた。
なぜなら、Big
CountryのCDやレコードを探したいと考えたからで、あわよくばツアーなんぞ・・・
と考えたが、それは甘かった。ツアーは12月で終わり1月のツアー日程は未だに発表されなかった。
しかし、見てみたいところは山ほどあるため、時間が足りない気もした。
6時半にホテルを出る予定がなぜか6時35分になってしまい、歯も顔も洗わずに急いでホテルを出る。
6時45分にルーブル美術館そばのツアー会社シティラマ社(CITYRAMA)に行かなければならない。
ホテルからタクシーをとばし、数分遅れたが何とか無事到着。47F(800円程度)で着く。
フランスに限らずヨーロッパはタクシー・バス・地下鉄などの公共の乗り物は非常に安い。
これは日本でも見習って欲しい。
ツアーバスに乗車して、北駅へ。
乗車時間までちょっとあったので、構内のスタンドでクロワッサンとパン・オ・ショコラをエスプレッソで頂く。
このパンがびっくりするぐらいおいしい。日本で無い味である。
北駅発8時13分のユーロスター(eurostar)に乗ってイギリスはロンドンへ。
日本では考えられない列車での国境越えである。
今回めったに乗らないからと言って、1等車に乗車。
新幹線のグリーン車以上の広さの席に、なんと!食事付きである!
2等でもそれなりの広さの席らしい。まあ、全席指定だから「のぞみ」みたいなもの?
出発してすぐに、飲み物のサービスでジュースを頂き、その後食事である。
朝の出発だから朝食になる。
まず、ライ麦パンとオレンジジュース、バター、ジャムが出てきて、クロワッサンももらう。
その後コーヒーが入り、Cotinental
BreakfastとHot Breakfastの2種類のメニューから選ぶ。
Hot Breakfastをチョイス。
ハーブ・オムレツ
ベーコン
ハッシュポテト
焼きトマト
なんと言っても、クロワッサンがめちゃくちゃおいしかった。
さっき、食べたのもおいしかったがそれ以上。
卵をたっぷり使っている感じがして、中の食感はふんわり、外は日本のクロワッサンにありがちな固いパリッじゃなく、ふんわりしたパリッと感がなんとも言えない。
ライ麦パンは固いんだけど、噛めばかむほど甘味が出てきて、おいしい。
オムレツやベーコンは普通だが焼きトマトが結構イケた。
コーヒーカップのユーロスターマークがちょっとおしゃれ。
農業王国フランスの畑を見ながらの食事もいいもんである。
ドーバートンネルを20分ほどで通過し、グレートブリテン本島に入る。
途中、アシュフォードで停車して、イギリスの住宅地を窓辺に見ながら、「世界の車窓から」気分に浸る。
10時30分到着予定が10分程遅れて到着。このアバウトさは日本では考えられないね。
入国審査も無事にチェックして、ツアーバスに乗り込む。
バスはピカデリーサーカス(Piccadilly Circus)付近で停まり、下車。
ロンドン市内観光用のチケットをもらい、オープンエアのロンドンバスに乗車。
「日本語観光付き」とパンフレットにあったが、そんな様子も無い。
おかしいな〜と思いながらピカデリーサーカスの交差点を過ぎた辺りでアナウンスが・・・
「スペイン語・イタリア語・日本語・・・などの案内の必要な方は、ここで降りて、乗り換えて下さい。」
慌てて、2階から下車して、前に停まっているバスに乗車。
イヤホンを入り口で受け取り、2階へ。
イヤホンジャックを壁に差込み、チャンネルを合わせても音量を上げても聞こえない???
発車直前にいきなり高音でアラビア語らしきのが聞こえてビックリ!
慌てて、チャンネルを変えると「7」で日本語が聞こえてきて安心する。
実はさっきもらったバスチケットは、表示から24時間、ひとつの路線以外乗り放題だって言う事がわかった。
どこの停留所で降りても、どこから乗ってもそのチケットを見せればOKらしい。
すばらしいね!
ただ、どうしても道路が混んでいて、イラつくかも。
ロンドンバスでトラファルガー・スクエア(Trafalger Square)を経由して、セント・ジェームス宮殿(St.
James's Palace)、グリーン・パーク(Green Park)、王室厩舎(Royal
Mews)、ビクトリア駅(Victria)、
クイーンズ・ギャラリー(Queen's Gallery)、
まったく見えなかったバッキンガム宮殿(BuckinghamPalace)を経由して、ウェストミンスター寺院(Westminster
Abbey)、ビッグ・ベン(BigBen)を通過。偶然、12時の時報に合い、ビッグ・ベンの名の由来の鐘の音を聞く。
ランベス・ブリッジ(Lambeth Bridge)を渡りつつ、テムズ川(River Thames)とロンドン市内の景色を見る。
ランベス経由でウェストミンスター・ブリッジを渡る。
ホワイトホール(Whitehall)、イギリス政府の主要機関が集まる通り、日本で言えば霞ヶ関みたいなところを抜けて、トラファルガー・スクエアに戻ってきた。
バスはまだまだ続くが、ここで降りて、次の目的に進む事にした。
チャリング・クロス駅(Charing Cross)近くのPUBシャーロック・ホームズ(Sherlock
Holmes)に入る。
ロンドンのPUBでビールを飲む事が、ひとつの楽しみで来た。
その上、小説「バスカーズビル家の犬」の一舞台になった、ファン必見の場所である。
店のオリジナルビール、シャーロック・ホームズとアイリッシュ・ビールを1パイント(中ジョッキ並)づつ注文する。
値段も二つで4.7ポンドだから800円ぐらい。1杯400円だったら安い!
つまみにオニオンリング(2ポンド)を頂く。
チャリング・クロスから地下鉄でキングス・クロス駅(King's Cross)へ向う。
ロンドンの地下鉄はアンダーグランド(UNDERGROUND)通称チューブと呼ばれていて、日本のように駅から駅ではなく、エリアからエリアの換算になっている。
1から6までのエリアに分かれ、1を中心に放射状に6までのエリアがある。
今回は1−2エリアの一日乗車券3.9ポンド(約720円)を購入。
乗り放題でこの値段は安いよね〜。
キングス・クロスの9番線と10番線のホームの間をチェックして、昨日機内で読み終えた「ハリー・ポッター」の舞台を確認。
キングス・クロスからセント・ジョンズ・ウッド(St. John's Wood)へ移動。
そこから、あのアビー・ロード(Abbey Road)へ。
あの交差点とEMIのアビー・ロード・スタジオを見て、ちょいと感動。
セント・ジョンズ・ウッドからグリーン・パーク(Green Park)へ移動、そこからSOHO地区へ向う。
SOHOといっても、スモールオフィス・ホームオフィスではないよ!念の為。
SOHOのBerwick St.のレコード&エッチ街でレコードの方をチェック。
なかなか良いのは見つからなかったが、一枚Big
CountryのプロモーションCDを発見!
意気揚揚とオックスフォード・ストリート(Oxford St.)のHMVに入ると、何と!
BILLY
JOELのBOX SETを発見!
このセット、日本では見たことが無い。BILLY
JOEL SOUVENIR〜The Ultimate Collectionと題して、
GREATEST HITS Vol.1&2とSTORM FRONT、LIVE AT YANKEE STADIUM、INTERVIEW
WITH BILLY JOELの5枚組。
これで、35.99ポンドだから6,600円ぐらい。安いか高いかは別にして、良い買い物をしたと思う。
その後、「Soccer Scene」に寄って、マンチェスター・ユナイテッドのレプリカ・ユニホームを20ポンドで購入。
最後にデパートフォートナム&メイソン(Fortnum & Mason)の中のセント・ジェームズ(St.
James's Restaurant)でアフタヌーン・ティー。
紅茶は当然のようにおいしいが、スコーンが格別。
一品目がスコーンの下にチーズとトマトを敷いて、上にベーコン、まわりにマスタードを配してる。
スープで煮たのかスコーンに味がしみていて、とけたチーズにびったり。
次にふんわりとした2個のスコーンに、粘りがあるバターにイチゴジャムが出てきた。
これもおいしかった。かなりお腹いっぱいになる。
地下鉄でウォータールー駅に戻ったのが5時過ぎ。
17時39分発とチケットに刷られているが、構内の表示を見ると、39分はブリュッセル行き。
パリ行きは43分発になっている???
乗務員に確認すると、やはり43分らしい。
ウォータールー駅21番線7号車13番の席に着き、発車。
すぐさま、シャンパンが運ばれる。
さっきのアフタヌーン・ティーが効いていて、ディナーが食べれるかが心配になる。
時間的には時差調整で一時間進めているので19時だが、17時に食べてから胃の中は一時間しか経っていないのが実情。
ディナーは、サーモンロールとパスタのマヨネーズ和え、マスタードの粒入りチーズ、チェリー・エッグ・プリン。
肉か魚をチョイスできるメインは、アヒルのムネ肉ローストかタラの白身。
アヒルの方を選んだが、申し訳無いけど、ごめんなさい。だった。
赤ワインは空けたが、ほとんどを残す事に。
やはり、無理があったのか!
ユーロスターでこれを書いてるが、パリの北駅直前で30分ぐらい徐行運転している。
原因を聞きたいが、聞く事も出来ないこの語学力が情けない。どうしたんだろう?
到着予定時刻から早くも25分は過ぎている・・・
長かった。長く辛い、列車だった。
結局、パリ北駅に到着したのが、23時35分。5時間もかかった事になる。
2時間遅れなんて、日本では考えられない。
その上文句を言ってる人がいないのがビックリ。
みんなのんびりしてるのだろうか?
こっちは文句を言いたくても、言えないし、何が起きたかもわからない状態だった。
唯一わかったのが、もう、電車がないって言うアナウンスぐらい。
タクシーでミレニアムで沸くパリの街の大観覧車やエッフェル塔を横目に見なが
ら帰ってまた爆睡。
明日は日曜、ほとんどのお店が休みみたい。
2000.1.15