未来に向かってひごもんず

第一話第二話第三話


第一話

静岡から帰って来て12時間後には九州福岡にいた。
自宅滞在時間9時間、ハードである。

本来は熊本往復したいところだが、国体の関係で帰りの便が一杯。宿舎も一杯で寝るところが無い状態でStart。

福岡空港に着いて機内から出る時、スーパーシート方面からサングラスをした「鶴ちゃん(片岡鶴太郎)」がいた。同じ飛行機だったらしい。

福岡からレンタカーで熊本入り、熊本市内のバレー会場により、ランチは熊本ラーメン。
「あかつき」は外観がびっくりするほどサビれていて、“こんな所がうまいの?”って感じ。
店に入り、ラーメンセット(ラーメン・餃子4個・ライス)\700を注文。安いね。
熊本ラーメン特有のとんこつスープと揚げにんにくがふってある。思ったよりあっさりしていてうまい。
麺は細めん、チャーシューは薄いが思ったより味が濃い。ラーメンに2枚入っているが、それで十分。それ以上はつらいかも?(6.5点)

餃子はにんにくと韮が多めで肉汁が少ないかな?

八代まで高速を使い、後は鹿児島街道(国道3号線)を50km下る。案外遠い水俣(みなまた)へ。
水俣病で有名な水俣市でソフトボールの会場へ入る。
そこは、埋立地で隣はチッソ工場。
“えっ!チッソ!”「そうか、この埋め立てはその為か〜」と一人で納得。

会場は片付けが済んでいた。「あれっ?やばい!」
慌てて、宿舎のある湯の鶴温泉へ向かう。
水俣の山側にある温泉に向かう途中、道路拡張の為の工事を行っていた。それを見て、谷側に民家があると、山を崩して道路を広げる、すると山が削られ、見るからに「雨降ったら崩れるよ〜」と言っている。
大雨による崖崩れは、間違いなく人災である。

その後、今度は富山の先生と打ち合わせに湯の児(ゆのこ)温泉・山海館へ。
海側へ向い、打ち合わせ終了。そこで、宿が決まってないと言う事で、そのままそこへ宿泊する事になる。
富山の先生が集まっている「亀万」と言う居酒屋で週一回しか卸さないと言う熊本名物“馬刺し”を頂く。
“桜肉”は本当に溶けるようにうまい。“レバー”はザラザラした感じ、店によっては胡麻油をまぶしている。この方が風味が増す。“たてがみ”は殆どあぶら。

先生と水俣で有名な「六ツ角1号店おっちゃん」(水俣市大園町 0966-63-2425)に入ってみる。
ラーメンを一度注文したが、ちょっと辛いと言う「おっちゃんラーメン」に変更する。
スープ色は濃く、味噌が入っているらしい。
麺は九州ラーメンには珍しく、卵麺のちぢれで細めん。チャーシューはとろけるうまさ、意外にポイント高し!
麺は本当においしい。(6.5点)
餃子は皮が薄く、パリッと焼き上がっていておいしい。
ホテルに戻り、洞窟温泉と言う名の温泉に入り就寝。
忙しい〜

1999.10.25


第二話

水俣の朝は、電話のベルで目覚めた。
時計を見ると7時半。
「あれ?モーニングコールは8時15分にしたはず?」おかしいな〜と思いながら電話に出ると。
「フロントですが、朝食は何時にしますか?」
なんだよ〜「一番遅い時間で。」
「それでは、8時半でよろしいですか?」
「はい。」もう〜!と思いながらもう一度寝る。
そういえば、どこで食べるんだろ〜?

寝入った頃にコン!コン!と音がする。
???
「布団を上げにまいりました。」
え〜!!
時計を見ると7時45分。
浴衣の前を直しつつ、窓際に座ってテレビをみる。
おばちゃんが「朝食は何時ですか?」と聞くので
「8時半です。」と答える。
すると、「えっ!じゃあ、早かったわね。」
早かったわね。じゃないって。
眠いっちゅうの!
それに部屋食らしい。

朝食はお膳で出てきて、“おっ!朝から焼き物か〜!”っとちょっと喜び、火をつけてじっと楽しみに待つ。
火がそろそろ消えかかったところで、期待に胸を膨らませオープン!
!!!!「ウェ〜〜!!」空けてビックリ!
ベーコンが2枚きれいに並んでる・・・。
「これだけ?」
慌てて、手元にあった卵をのせ蓋をする。
期待して、損してしまった。

水俣の埋立地でソフトボールを観戦、国体ではタダで、お茶やコーヒーがサービスされる。その上、炊き出しがあり、ここ水俣では「海鮮汁」と言う地元の料理が振る舞われていた。
中身は魚のすり身のだんごや里芋が入った味噌汁。
食べた後、一路八代へ向かう。

八代(やつしろ)では、ランチにおばちゃんがひとりでやっている「天竜」ラーメン\550を注文。
まず、色が濃くてビックリ!その上冷めないように背油が膜になり上部に2m程度張ってあり、最後までスープは熱かった。
意外にざつな切り方をした、ねぎ、きくらげ。海苔がスープ・麺とすごく合った。
全体的には雑なバランスがとれていて。(6点)

バドミントンの会場に着くころには雨が降り始め強くなってきた。
八代から松橋(まつばせ)のハンドボール会場に行き、翌日の組み合わせを見つつ、ここでの炊き出し「たご汁」を頂く。これは熊本の郷土料理として有名。
真っ白い汁に、里芋やさつまいもなどが入った汁だった。

熊本市内に入りかたっぱしから電話して、ホテル捜し、40分程捜しようやく、1件だけ見付かりチェックイン。

夕食は「徳一」(熊本市新市街2-2 096-326-1091)で熊本郷土料理を食べる。
ここは2年前のハンドボール男子世界選手権に来た時、地元の先生に紹介して頂いたお店。
ここのお勧めを思い出し、馬刺しのにぎり、揚げたてホクホクのからしレンコン(これがツーンとしてまたうまい)、豆腐田楽らっきょ馬のてんぷらを生ビールと焼酎でいただく。

飲んだらやっぱりラーメン。
熊本で一押しの「黒亭」(熊本市二本木1-2-29 096-352-1648)へ。
白濁としたとんこつスープにちょっと太めの細めん。
4枚のチャーシューが入って\560。
スープ・麺・チャーシューのバランスがよく、やはり、熊本ラーメン一!
今の所、九州でも一番。(8.5点)

後、一日。
がんばろ〜。

1999.10.26


第三話

いやあ〜参った。
今、飛行機の中だが、遅れる遅れる。
羽田空港が大雨で乗る予定の飛行機が来ない。との事で1時間以上も待たされた。
全日空のある1便は、欠航してしまった。

朝食はドトールミラノサンド
食べながら、松橋に向かう。
松橋でちょいと仕事をして、また熊本市内に戻る。
市内で、ちょちょいのちょいと仕事。
ついでに、週末金沢に行くのでおみやげに「森のからし蓮根」を買って熊本IC方面へ。

ランチは今回の旅の締めにラーメン。
「おい!またか!」と思うかもしれないが、その通りである。5食目だもんね。
「支那そば 北熊(ほくゆう)本店」サービスランチ\850を注文。
ラーメン・サラダ・ライス・ギョーザ・コーヒーが付いてこの値段は安い!
その上、キムチ食ベ放題!
安さで合格。
スープは真っ白だがとんこつではない!
何とナントの難波船、鳥ガラスープの正油味。だから、支那そばらしい。
化学調味料の味がちょっとするのが残念である。
麺は自家製卵麺で、札幌ラーメン並の太さ。しっかりしている。
チャーシューは「黒亭」と同じさっぱり系のパラッとほぐれるタイプ。
全体的に悪くはないが味の均一性が見られる。やはり、チェーン展開するとそうなるのかな〜。(4.5点)
でも、セットのコストパフォーマンスは高い!

熊本から福岡へ移動し、博多駅で九州・広島でしか手に入らない文明堂のカステラを購入。
東京や大阪とは味が違うってしっていた?

飛行機は1時間半遅れて離陸して、今、関西上空。
問題は着陸出来るのか、どうか?になってきた。

1999.10.27 JAL372便A32席にて

その後・・・
19:30発の予定だった飛行機が離陸したのは21:00
22:00から約1時間関西上空を旋回し、羽田に着いたのが23:45
電車もほとんど止まっていて、空港のロビーでは毛布を配っていた。

車で家に着いたのが24:30だった。


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