Shiokawa Collection
塩川コレクション
2004.12.26
染付花麦藁文中皿
年代:ca. 1810-1820
型番:なし
絵付番号:なし
高さ:2.8cm 2.9cm 直径:24.2cm 23.7.cm 高台径:14.7cm 14.5cm
絵付師(左側):H. J. Hoyer (1802-1846)
絵付師(右側):Daniel Hoyer (1814-1864)
ロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドの中皿です。
1807年に、イギリスがコペンハーゲンを爆撃し、ロイヤルコペンハーゲンの工場が打撃を受けます。
このことで、材料不足になり、生産力が衰えます。
そのため、この時代になると、ほぼ今の素地の白に近くなりますが、
作りが煩雑になり、釉薬ののりや焼き方などがあまくなります。
絵付けも雑で、良い物がなく、描き方も簡略化されます。
中央の花の写真を見ればわかりますが、上部のぎざぎざがなくなり、6枚の花弁だけになり、
周りの葉は、上、左右は3枚ですが、下が1枚になります。
この簡略化されたことが、逆にマイセンやウースターの影響から脱皮したことになり、
以後、プレートやソーサの中央の花は、この形がロイヤルコペンハーゲンのスタイルとなります。
また、この時期は、中央の花が潰れた平たい形のものが多く見られます。