Shiokawa Collection
塩川コレクション

2005.5.3
一部訂正 2009.11.6
追加説明と写真 2022.3.12


一夜茸文蓋付壺

Effie Hegermann-Lindenkrone(1886-1942)

1860.8.27生-1945.12.17没

ピエトロクローンの弟子としてファ二ガードと共に活躍した
エフィー(Effie Hegermann-Lindenkrone)のユニカです。
年齢は、ファニガードの方が5歳ほどお姉さんです。

年代:1894-1897年
ユニカ番号:362
高さ:16.0cm(including a lid:18.5cm) 最大幅:16.0cm 高台径:10.4cm 口径:4.7cm

ファニガードと異なり、
エフィーの作品は少し不気味で取り上げる題材に少しグロテスクなところがあります。
そのため、人によって生理的に受け付けない作品もあると思います。

この作品は、エフィーの初期の作品です。
クラゲのような茸が丸い花瓶にたくさん張り付いており、
下の方が薄いブルーで奥深い陰影を表現しています。
すばらしい作品だと私は思いますが、いかがでしょう。
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追記:蓋について(2022.3.12)

2018年に、ドイツのコレクターから、1898年1月にドイツで発表された北欧ストックホルム博覧会の記事が送られてきました。
それによると、このキノコの壺は1897年にストックホルムで行われた北欧工芸博覧会に出展されたことがわかり、
掲載されていた展覧会の写真によれば、これには蓋があることがわかりました。
そこで、釉下彩作家である高木典利さんにお願いして、この蓋を制作していただき、
ヤマザキマザック美術館で行われた「ロイヤルコペンハーゲンのアールヌーヴォー展」に出展いたしました。

一夜茸文蓋付壷 - カイの家 - Bloguru

展覧会の記事も参考にしてください。塩川コレクション ロイヤルコペンハーゲンのアールヌーヴォー展




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