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ROD / REEL / LINE / FLY
ロッドは「Winston Boron XTR 9ft #11」、リールは「Tibor The Riptide」、バッキングはPE5号を250m。やや少なめで不安な場面もあった。ラインは3M「ターポンテーパー」の12番シンキング。予備のリールが「ビリーペイト・ターポン ダイレクトドライブ」。これはターポンをいつか夢見て買ったものだ。
今回のためにロッドを新調したので、このターポンが記念すべきファーストフィッシュ。フロリダに行く前にキャスティング練習で感触を掴んでいたが、コルクグリップが細くてなじめず、キャストの正確性に欠け、疲労もかさむのでテニスラケット用のラバーブリップを巻いて、ちょうど良い太さまで修正した。
ロッドのアクションは、大型フライも難無く運べるパワーがあり 非常に洗練された感じだった。キャスティングの正確さを考えると#10くらいでも良さそうだが、大型が掛かってしまった場合を想定すると、やはり#12前後が無難といえようか。
リールのティボーは、以前みたビデオの中でターポンを釣っているシーンに登場して、そのなんとも言えない逆回転音に魅了されて購入。普段はシイラ釣りなどに使っている。音だけでなくブレーキ性能、軽量なこと、デザインなどすべてがお気に入り。予備のビリーペイトには、RIO製「ターポンテーパー」のフローティングライン#13+PE6号300m。リールのバッキングラインは、最低でも300mは巻きたい。万が一の大物にも対処できる余裕が欲しいところだ。
今回はボートからなのでフッキング後にボートでフォローできる(というか追わないとキャッチできない)ので、バッキングは100mほどで用が足りた。夜釣りで岸から釣れるが、バッキングを全てロストするから止めた方がいいとガイドは言っていた。
ラインはシンキングの方が狙いやすかった。ターポンの泳層が浅ければ(1m以内)であればフローティングでも良いのだろうが、今回は表層近くを泳いでいるのを見なかった。ターポンにフライを気づかせるには、泳層まで即座に沈めることは重要なポイント。
ガイド曰く、フライはオーシャンサイド(大西洋側)とバックカントリー(メキシコ湾側)とでは、違ってくる。今回はオーシャンサイドでのサイトフィッシングのみのトライだった。我々が来る前の週に釣れた時は、シンプルなコックローチが良かったとのことだった。ターポンがフライを追って来ても見切ることが多かったため、かなり頻繁にローテーションしたが、最終的な当たりフライはガイドが自作してきたブラウン系コックローチだった。
ターポンの口は非常に堅く、フックは貫通しないと聞いている。使用フックはTMC800Sの#3/0、4/0。TMC600SPも#3/0、4/0を用意。時にはショットの変わりにリードワイヤーをフライに巻いて、重さを現場で調整した。ガイドはTMC600SPが良いと言っていがTMC600SPの場合、一度掛けると、シャープなポイントゆえに必ずと言って良いほど先の数ミリが曲がってしまうとのことだった。
ラインシステムは特に重要。IGFAルールにのっとってやるなら、それなりのノットの技術が必要だ。時には2時間以上のファイトを強いられるとき、ノットの真価が問われる。150lbクラスの魚から絶え間なくかかるテンションはジワジワと想像以上にラインを痛めつける。今回はガイドの勧めに従って、キャッチ優先としクラスティペットは組まなかった。
リーダーシステムは、バット80lb、ショックリーダーは60lbで組んだ ターポンが見切る時は、リーダーの色や太さがあるとガイドは言っていた。60lbのショックリーダーがまるでヤスリで削ったかのように磨耗しブレイクしたのをみて、今まで経験したことの無い感覚を覚えた。やはり"シルバーキング"なのである。
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