SCENE-26


再び魚を探す。飽きない程度、退屈しない程度に

ゴールデンが現れる。フラットの亡霊と言われる

ボーンフィッシュと同じくらいフッと現れ、すぐに視界から

消える。ガイドが遠くから魚が見えていてもアングラーに

魚が見えていないと、指示通りに投げたつもりでも

精度が悪く、なかなかバイトには持ち込めない





SCENE-27


雲がある方向は、海面に雲が映り込んで水中の様子が

把握できない状況で、ガイドの指示にしたがって、

ブラインドキャストで魚を掛けた。300mのバッキングが

残り少なくったファイトは30分に及んだ。

今回最大魚となる20lb、85cm。Sidのガイディングでは

今シーズン最大魚であるという





SCENE-28


もう幼魚期の面影はなく、さすがに精悍な顔つき。

くちびるが発達し、歯はない





SCENE-29


この魚は非常に幅が厚く、コンディションがよかった。

Sidはプロのガイドに徹するクールな男だが、

この時ばかりは一緒になって喜んでいた





SCENE-30


これもいかにもフラットフィッシングなリリースの画。

魚は少し疲れたか、リリースに時間がかかった。

リカバーに必要なものは、やはり時間と外敵の攻撃に

さらされない状況を保つこと。フィッシングの時合い

ではあったが、たっぷり20分ほどを要した





SCENE-31


水中から写真を撮ると、ゴールデンの幼魚が

胸鰭のところに身を寄せている。レモンイエローに

黒い縦縞。トロピカルフィッシュの色調





SCENE-32


黄金の大きな鰭(ひれ)。体のサイズよりも

ワンサイズ大きいような気がした

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