余裕もって起きて出かけたと思ったのに・・・
ホテルをチェックアウトして、小雨降る函館の朝市へ。
本当にホテルを出るときは余裕がると思っていた。
しかし、朝市に行って昨日のスタッフから薦められて店に行くと行列。
先日と同じ店じゃ芸が無い。 そこで入ったのが「すずや食堂」。
“元祖・朝市丼(\1380)”ってのを注文。 中身は三色で一緒。 “うに・いくら・ほたて”。
ご飯が先日の「きくよ食堂」よりアツアツじゃなく、米がイマイチ。
いくらも時期が違うとはいえ、ちょっと残念。
でも、まあ美味いんだけどね。ここで食べるならね〜。
急いで車に乗り込み、空港に向けて走り出す。
10:30離陸、旭川行きの北海道エアシステムに乗り込まなくてはいけないのに、もう10時5分前。
空港まで10分。レンタカーを返却したり、ガソリンを入れることを考えると時間が無い。
フライト20分前にはチケットも購入しておかなくてはまずいしね。
ガソリンスタンドで少ない給油を済まし、すぐにレンタカーを返却。
手続きが終わったのが10時17分。
急いで、空港に送ってもらうと、北海道エアシステムの一つしかないカウンターが行列。
あれ? 並んで待ってみるが、これじゃあ間に合わない。
思い切って前に行って、「30分発の旭川行きなんですけど・・・」 って聞くと、返事も無く、後ろでの手の合図。
「待ってていいんですか?」って聞くと。 また無言で、頭を下げている。
他のお客さんの接客中だったとはいえ、言葉は発して欲しかった。
並んで待っていると状況がつかめて来た。 札幌丘珠空港への飛行機が風のため欠航したらしい。 それで、その乗り継ぎやらキャンセルやらで、あたふたしてるみたい。
カウンターには、2人しかいないので、対応がおおあらわ。
10時半を過ぎたぐらいに場内アナウンスで、「旭川行きの搭乗手続きを開始いたします。」との事。
あらら、いいのかな?って思っていると、カウンターからお呼びがかかった。
チケットを購入して、中に入るとぞろぞろと搭乗手続きしている。
小さい飛行機だとは思ったが本当に小さい。
バスで移動するのではなく、徒歩で滑走路を歩き、タラップへ。
機内は、頭がぶつかるぐらい低く、2列3シート。 一人席と二人席が2列で後ろまで続いている。
座席番号6Cの6列目で羽の横って言うと小ささが判ると思う。
荷物を入れ、座席のポケットのしおりを見ていると、ビックリ!!
「SAABだ!」
SAABが飛行機会社で、日本でも飛んでいるって事は知っていたが、まさか、これがそうだとは思わなかった。
SAAB340B 乗車定員36名の小さな飛行機。 一度は乗ってみたいとは思っていたが、こんな風に出会うとは思わなかった。
この前の高山のようにオカマ掘られる事は無いだろうが・・・
シートベルトをして、プロペラが回りだす。
5分ぐらい経っただろうか、プロペラは回るが一向に動き出さない。
おかしいな?と思い始めたとき、機内アナウンスが、
「ただ今、計器に異常が発見されました。この飛行機は一度ドックに入り車両整備をいたします。おそれいいりますが、空港ロビーでしばらくの間お待ちいただきます。」
あらら、やっちゃった。
一度デッキを降りてロビーに戻る。
こうなるって判っていたら、もっとゆっくり来ても大丈夫だったんだよね〜
「ラッキーピエロ」にでも寄ってくればよかった。
ロビーで大沼牧場の“しぼりたて牛乳”を飲みながら待っていると、30分ほどでアナウンスがかかり、ようやく搭乗。
狭い機内でようやく落ち着き、離陸。
風に揺られて、雲の上に出るまでは、本当に落ちそうだった。
函館から旭川まで電車だと5時間はかかる。 車で行くにも有珠山の関係で高速道路は通行止めなので、飛行機にしたのさ。
約1時間のフライトの中で一番怖かったのが、旭川着陸前。
風が強くて、機体が揺れる揺れる。
もう、本当に落ちそう。
でも、SAABは頑丈だから大丈夫って思っていても、怖いね。
旭川空港に着くと、飛行機が遅れた関係もあって、バスが無い。
そこでしょうがなくタクシーで旭川駅に向かう。
タクシーに乗ってから、ずいぶん田舎町を走ると思い、運ちゃんと話していると、旭川空港は旭川市じゃなく隣村にあるらしい。
駅までは20分ぐらいで着くが、そうと判っていれば、富良野線の最寄駅まで送ってもらえばよかったと後悔。
運ちゃんに美味しいラーメン屋情報を聞き、到着。
4,000円もかかった。
旭川から深川に行く前に時間があるので、ラーメンを食べに市内を歩く。
そこで入ったのが「ラーメン蜂屋」(旭川市5条7)。
“ラーメン(\500)”を注文。
旭川ラーメンの老舗中の老舗と言われる、この店の味を試さないで、俺の名がすたるとばかり、食べてみてビックリ!
「まずい。」
この店の特徴であるラードが焦げていて、風味を台無しにしている。
店は観光客で込んでいるのだが・・・
あまりの不味さにスープはほとんど飲まず出て来た。(3点)
あまり、期待しちゃいけないね。
口直しに「ドトール」で“アイスコーヒー”を飲む。
深川で会うはずの先生が、ちょっと遅れそうだって連絡が入ったので、もう少し、旭川に居ることにした。
さっきの悔しさに耐えられず、「リベンジ!!」とばかり、タクシーの運ちゃんに教えてもらった店「梅光軒」(旭川市2条8丁目買い物公園ピアザビル
tel24-4575)へ。
駅からも近く通りに面した地下にあって、来やすい店。
15時になろうとしているのに、店は満席で少し待たなくてはならなかった。
“しょうゆラーメン(\700)”を注文して少し待つ。
出て来たラーメンは旭川ラーメン特有のちぢれ麺に魚ダシと豚骨のあわせ技。
しかし、さっきのが悪かったのか、舌がおかしいのか、美味しく感じなかった。
さっきの「蜂屋」よりは美味しいとは思ったが・・・(5.0点)
う〜ん、「青葉」といい「蜂屋」といい、旭川で当たりなし。
「山頭火」の本店に行けばよかった。
旭川から深川まで特急で20分。あっという間。
深川駅からタクシーでスポーツセンターへ。
ちょうどバレーの合宿をやっており、そこで打ち合わせするのだが、まだ来ていないようである。
他の先生と話をして、時間を潰すが、思ったより遅くなったみたい。
結局18時ちょっと前に来た。
飛行機と電車の関係で19時には深川を出なくてはいけない。
そこで、駅まで一度時刻確認に行き、近くで食事しながら打ち合わせする事になった。
深川駅で特急列車と乗り継ぎの確認をすると、「さっき出た18:18に乗らないと新千歳空港には間に合わない」と言い始めた。
その次の電車だと時間ギリギリで案内できないと言うのだ。
しかし、19:18でも間に合う電車がある事を確認したのでそれに乗る事にした。
深川駅前の「菊寿司」(深川市1条8番 tel23-2828)で打ち合わせ兼会食。
「何でもいいです。」って言ったんだけど、“生ビール”が出てきて「乾杯!!」 飲んでるうちに、“特上にぎり”が出てくる。
数の子・マグロ・ひらめ・いくら・うに・ホタテ・甘えび・ほっき・カニなどが勢ぞろい。
ビール飲みながらすし食って、打ち合わせして、発車3分前まで談笑。
特急に何とか乗り込む。
札幌に到着して、深川の駅員に案内された各駅停車、新千歳空港行きに乗りこもうと思ったら、コンコース途中で、発車時間になった特急室蘭行きがあるのを見つけた。
「確か、室蘭に行くには千歳を通るはず?」
千歳を通っても止まらないかもしれないが、いちかばちか乗ってしまった。
発車してからしばらくして、車内アナウンスで、南千歳に停車する事を確認。
ホッとする。 南千歳から新千歳空港までは一駅だが、乗り換えの電車は10分以上待たなくてはいけない。
21:40の飛行機に乗るためには少しでも早く着きたかったので、タクシーに乗り込む。
無事、飛行機に間に合い、羽田へ。
深夜11時にもなるとバスは無く、電車で帰らなくてはいけない。
京急で川崎まで行き、川崎から南武線へ。
出発時刻になっても南武線は動かない。
東海道が遅れていて、それを待っているらしい。 なんとなく、その時間が命取りになる気がした。
感は的中し、3分遅れで発車した南武線は、当然3分遅れで武蔵溝ノ口に到着。
0時25分の東急に乗り換えようと考えていたが、20分到着予定が23分に到着したため、乗換えが間に合わなくなってしまい、タクシーで帰ることになった。
うーん。
運がいいのか?悪いのか?
2000/8/11