Shiokawa Collection
      塩川コレクション

2004.12.29


1986 Robin Green (Tronto)

serial number : unknown



 1986年製、ロビン・グリーンのクラシックギターです。シリアルナンバーは書いてありません。弦長650mm、バック、サイドはローズウッド、トップはスプルースです。
 ロビン・グリーンは、セゴビアが使用したことで有名なエドガー・メンヒ(Edgar Monch)の弟子です。おそらく、1965年にメンヒが、ドイツのミュンヘンからカナダのトロントへ移住したときに、弟子として工房で働いていたのでしょう。メンヒもトロントでは後進の指導を熱心に行っていたようです。その後、メンヒは1970年代初頭にドイツ・フライブルク(Freiburg)に戻ります。
 このギターはわたしがラミレスを購入した数年後、表面板がスプルースのギターを1本欲しくなったので購入しました。また、当時は、ちょうどバッハを弾き始めた頃で、スペイン系のギターではなく、ハウザーなどのドイツ系のギターを1本欲しくなったことも理由のひとつでした。もちろん、ハウザーなど高くて購入することなどとてもできないと思っていましたので、(といっても、数年後に、アグアドを購入してしまうのですが。)このロビン・グリーンを弾いたとき、値段(もちろん、中古価格です。)といい、音といい、ちょうどよいと思ったのです。
 音のバランスもよく、とても弾きやすいギターです。ラミレスはちょっと大きかったので、その後、ロビン・グリーンはアグアドを購入するまでの私のメインギターとなりました。アグアド購入後は、アグアドをだいたい演奏のときに使用してますが、今年(2004年)、久しぶりにバッハを演奏するのにロビン・グリーンを使いました。音もよく出て、やはり、弾きやすい良いギターです。



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