Shiokawa Collection
塩川コレクション

2013.3.26


辰砂釉花瓶


年代:1900-1940

高さ:27cm 最大径:14cm 高台径:8.5cm 口径:8.5cm

作家:宮川香山

初代あるいは2代目眞葛香山の辰砂釉花瓶です。
セーブルが中国の研究をして、1880年にこの辰砂釉の作品を作っており、牛血紅と呼ばれています。
これが、当時西欧で評判になり、それまで、陶器を制作していた初代眞葛香山が
中国清朝磁器の釉薬に関する研究を始めたのです。
という、眞葛が陶器から磁器制作へと変わるきっかけとなった作品です。




初代宮川香山略歴

1842-1916

天保13年(1842)1月18日、楽長造の四男として京都真葛ヶ原に生まれ、父から陶技を、長喜庵義亮から絵を学ぶ。
明治3年(1870)に横浜に移住し、真葛焼として、世界の万国博覧会において多く受賞する。
明治29年に三代清風与平に次いで、陶芸界では二人目の帝室技芸員に選ばれる。
明治33年(1900)のパリ万博でおいても大賞を受賞している。
大正5年、死去。享年75。


二代宮川香山略歴

1859-1940

安政6年(1859)に初代宮川香山の長男として宮川半之助生まれる。
大正5年(1916)に初代が亡くなり、翌年大正6年(1917)に2代目を襲名する。
同年、日本美術協会主催美術展覧会の審査員を歴任する。
昭和6年、関東の陶芸家らと東陶会を結成し、板谷波山らと顧問となる。
昭和15年、死去。享年82。




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