Shiokawa Collection
塩川コレクション
2012.2.8
辰砂釉裏紅龍文花瓶
年代:1890-1894
高さ:17cm 最大径:9cm 高台径:5.5cm 口径:3.0cm
作家:宮川香山
初代眞葛香山の辰砂釉裏紅龍文花瓶です。
辰砂の釉薬の下に、龍を紅色で描いている面白い作品です。
おそらく、この頃、赤色の研究を行っていたと思われます。
Shiokawa Collection
塩川コレクション
2012.2.8
彩磁龍文花瓶
年代:1895-1898
高さ:17.5cm 最大径:9.0cm 高台径:5.5cm 口径:2.2cm
作家:宮川香山
釉裏紅で龍が描かれており、下部に黒色の釉下彩で暗雲が描かれています。
この作品はおそらく初代香山が、西洋の陶磁器を研究し、試行錯誤を繰り返しながら
2色以上の釉下彩作品を制作し始めた頃ものだと思われます。
釉薬の下ですが、貫入が見られます。
初代宮川香山略歴
1842-1916
天保13年(1842)1月18日、楽長造の四男として京都真葛ヶ原に生まれ、父から陶技を、長喜庵義亮から絵を学ぶ。
明治3年(1870)に横浜に移住し、真葛焼として、世界の万国博覧会において多く受賞する。
明治29年に三代清風与平に次いで、陶芸界では二人目の帝室技芸員に選ばれる。
明治33年(1900)のパリ万博でおいても大賞を受賞している。
大正5年、死去。享年75。