Shiokawa Collection
塩川コレクション
2022.1.25
富士山文中皿
年代:明治後期から大正
作家:松風嘉定
高さ:3cm, 直径:18cm 高台径:10.7cm
3代目松風嘉定の富士山文中皿です。
雲の上に顔を出している富士山が描かれております。
富士山は少し盛り上げて作られており、空が薄いブルー、富士山が深緑の釉下彩で描かれております。
もしかしたら、富士山の雪化粧部分も素地の色ではなく、釉下彩で白を塗っているかもしれません。
高台内には、「為武威真 志松風造」と染付で書かれております。
陶迷庵のまゆきさんのギャラリーにも、同じものが高台内に書かれた菖蒲文五寸皿が掲載されています。
3代目松風嘉定
1870年10月−1928年1月
明治3年10月16日、井上延年の長男常太郎として瀬戸の南新谷に生まれる。
明治18年、瀬戸美術学校を卒業。
明治26年、常太郎改名3代目松風嘉定を襲名。
明治38年、京都市立陶磁器試験場商議員となる。
「遊陶園」を清水六兵衛、宮永東山、錦光山宗兵衛らと結成。
明治37年、セントルイス博覧会にて銀牌。
明治38年、ポートランド博覧会にて金牌。
明治38年、松風陶器合資会社を設立。