Shiokawa Collection
塩川コレクション

2016.10.30


辰砂釉霊獣場紋花瓶


年代:1896-1918

作家:京都市陶磁器試験所

高さ:25.0cm 最大径:17.0cm 高台:10.8cm 口径:7.7cm


京都陶磁器試験場で制作された「 辰砂釉彫刻霊獣陽紋花瓶」である。
鳳凰が2匹、麒麟が2匹4面に陽刻で描かれている。
窯変釉など釉薬の研究をしていた頃のものだと思われる。
特に、銘はないが、共箱の蓋に京都市陶磁器試験所が製作したことが記述されている。



国立(京都市)陶磁器試験所陶歴

1896-1952

国立の陶磁器試験研究機関。
明治29年(1896)に京都市東山区東大路通り五条上梅林町に京都市陶磁器試験所が設立され、
陶磁器技術の研究・指導を行う唯一の機関であったが、京都市と地元業界の要望により、
大正8年(1919)国に移管され、伏見区深草正覚町に移転して農商務省所管陶磁器試験所、
同14年には商工省所管となった。
全国の陶磁器業界の改善・発展を図り、陶磁器製造技術の近代化に大きく貢献した。
昭和8年瀬戸試験場を付属経営するが、通産省内で総合技術研究所設置の議が起こり昭和27年3月に閉鎖される。



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