Shiokawa Collection
塩川コレクション

2007.3.15


蔓草文花瓶


年代:1901-1910(明治34-43年)

作家:宮永東山

高さ:26.5cm 口径:7.0cm 最大径:18.0cm 高台:10.5cm

ストンウエアですが、デザインがすでに、ヌーヴォーを越えてデコしています。
何の文様でしょうか。おそらく植物だと思いましたので、蔓草文といたしました。
共箱はありませんが、明治34-43年とした根拠は、
2005年9月から11月に行われた「日本のアール・ヌーヴォー1900-1923」に
同じようなストンウエアで作られた宮永東山の作品があり、
おそらく同時期に作られたものと判断しました。



初代宮永東山陶歴

1868-1941
石川県大聖寺生まれ。
本名剛太郎。
東京独逸全修学校卒業。
その後、横浜のウィンクレル商会に入社。
1895年東京美術学校講師として、欧米諸国の美術施設の調査を行う。
1897年、パリ万国博覧会臨時事務局に勤務し、1899年パリ万国博覧会のため渡仏。
その際、七代錦光山宗兵衛と知り合い、帰国後、1901年から、
京都の錦光山宗兵衛の工房で美術顧問として働く。
1903年、「遊陶園」の設立に参加。
1909年に独立し、伏見深草に築窯。「東山」の号は、幸田露伴によってつけられた。



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