Shiokawa Collection
塩川コレクション
2021.5.9
月昇風景文花瓶
年代:ca. 1890
高さ:16.5cm 最大径:9cm 口径:4.8cm 高台径:4.8p
作家:加藤友太郎
友玉園は加藤友太郎の月昇風景文花瓶である。
夕焼け空に淡いベイジュ色を使っており、白抜きで月が昇る風景を表現している。
おそらく、月に赤系色を使っていないので、19世紀後半のものと思われる。
加藤友太郎
1851-1916
尾張瀬戸の陶家に生まれる。
明治7年(1874)、二代井上良斎を頼って上京。
明治10年、江戸川製陶所の工場長。
明治15年、友玉園として独立し、「陶寿」と号す。
明治26年、シカゴ・コロンブス万国博覧会に「磁製鯉魚図花瓶」を出品し、名誉賞を受賞。
明治32年、「陶寿紅」を開発。
明治33年、パリ万国博覧会に「磁製老松双鶴図花瓶」を出品して、名誉大賞を受賞。
明治44年、トリノ万国博覧会に出品し、グランプリを獲得。