Shiokawa Collection
塩川コレクション

2020.1.3

窯変釉三耳鷺飾壷


年代:20世紀前半(early 20c)

高さ:31.5cm 最大幅:22.0cm 口径:4.6cm 高台径:9.0p

作家:加藤作助製

おそらく、2代目から4代目くらいまでの加藤作助の窯変釉花瓶です。
高台の素地から、おそらく磁器だと思われますが、黄瀬戸系のストンウエアの可能性もあります。
鷺の顔が3つ取手の根元にあるとてもユニークなデザインになっています。
板谷波山が、鴨を花瓶の4面に描いている似たようなものを作っています。
もしかしたら、B&Gの鷺シリーズの影響を受けているかもしれません。



加藤作助略歴

2代作助(1844-1923)
初め春逸と号したが、弟小三郎が分家する際に譲り、自ら春仙と号した。
古陶器を研究して志野や織部などの茶器をつくり、名工と称せられた。

4代作助(1906-1996)
愛知県生まれ。本名紀彦。
加藤景正を陶祖とし、その17世加藤景元を家祖とする瀬戸焼屈指の窯元加藤作助に生まれ、35歳で4代作助を襲名した。
幼少の頃から祖父、父に伝統的製陶技術を学び、一方で京都高等工芸学校陶磁科で広く陶技を習得した。
瀬戸に帰郷後は織部、黄瀬戸を中心に古瀬戸、御深井、瀬戸唐津など、
父祖伝来の施釉陶器の技術をもとに作陶を展開。
昭和58年、「陶芸織部・黄瀬戸・御深井焼」で愛知県指定無形文化財保持者に認定された。




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