Shiokawa Collection
1963 Hofner Commitee Thin
with Bigsby Vibrato Tailpiece
serial number : 1428
1963年製、色はブルネット(Brunette,またはブラウンサンバースト)で、シリアルナンバー1428、シンライン(Thin,またはセミアコースティックギター)で前の2つと比べてボディは薄く、ビグズビー製トレモノアーム付テールピース仕様のHofner Committeeです。まず、前の2つの1959年製と大きく異なるところは、前の500/5の解説で述べた通り、ネックにトラスロットが入っていることです。そして、ピックアップ(マイク)が黒いベイクライトの葉巻型ケースから長方形のクロムプレートのメタルケースに代わっているところです。葉巻型ケース(私が勝手に呼んでいるだけで一般には葉巻型とは呼ばれていません。)のピックアップは1950年代までで、1960年代からはメタルケースになり、デザインもどんどん変化していきます。この写真のピックアップは、1963年から1967年まで使われますが、1965年からはギブソンのピックアップのようにエスカッションが大きくなり、上からネジ止されるようになります(1963年および1964年仕様は、横からネジ止めしてあります)。また、1963年以降は、写真のように長方形のボリュームコントロールパネルがなくなり、代わって、ギブソンのようにフロントおよびリアそれぞれのボリュームおよびトーンを制御する4つのロータリーコントロールが左下に、マイクの切り替えスイッチが右上に現れます。また、1959年製に見られるCommittee独特の豪快なヘッドの形も1963年以降はシンプルになります。このように1963年以降のヘフナーはギブソンナライズされて段々と個性がなくなり、ヘフナーらしい美しさがなくなっていきます。私の個人的な好みで申しますと許せるのは1964年までで、1965年以降は私にとってはヘフナーではありません。すなわち、私のコレクトするヘフナーは、1964年までです。