Shiokawa Collection
      塩川コレクション


1957 Hofner Club50

serial number : 116



 1957年製、色はブロンド(Blonde)で、シリアルナンバー116のHofner Club50です。 前述したように、Club40にもうひとつピックアップが付けられた上位機種です。 Club40と同様、Fホールなどの穴は空いてませんが、 ボディは空洞でセミアコースティックタイプのギターでありやはり軽量です。 このギターもバックがフラットな一枚板で製作されています。 コントロールパネルが円形である1956製と異なり長方形のパネルになっています。 ピックガードはクラブ用のではなく、1カットウェイのフルアコ用のものが着いていますので、 オリジナルではなく、おそらくのちに付けられたものと考えられます。 それ以外は、すべてオリジナルだと思われます。

 このギターの特徴はヘッドのへフナーのロゴが縦にデザインされていることで、俗に縦ヘフナーと呼ばれているものです。ポールマッカートニーが持っていた1961年製のバイオリンベース(キャバンクラブで演奏していたころ使用されていたので1963年製と区別するためにキャバンベースと呼ばれている)もこの縦ヘフナーで、ジョンレノンが所有していたClub40(ポールマッカートニーが譲り受け、弦を逆さに張り、左に構えてハンブルク時代に使用していたもの)もこの縦ヘフナーです。おそらく、このClub50のリアマイクを取れば色もブロンドなので、ジョンが持っていたClub40と同じものになります。 このClub50も、なかなか年季が入っており、表面に傷がかなり見受けられます。



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