Shiokawa Collection


1963 Hofner 470/S/E2

serial number : unknown



1963年製、色はブロンド、 シリアルナンバーは不明のHofner 470/S/E2です。ペグはグロバー社のインペリアルに代えられており、おそらく、テールピースもヘフナーメイドのものですが、オリジナルではありません。ボディ内に貼られているラベルとピックガードは、購入した時すでにありませんでした。このギターは、前に述べたように番号表示なので、ロンドンのセルマー社に対する特別仕様のギターではなく、ドイツ国内やアメリカなどに輸出された大陸仕様のギターです。470の後のSは、シングル・カッタウェイを、E2は、2ピックアップを意味しております。

このギターは、1960年に発売された幻のGolden Hofnerと同じボディを持っています。ゴールデン・ヘフナーは、1960年と1961年の2年間しか発売されておらず、というより、確認されておらず、おそらくシンラインのものも含めて世の中に100本ないのではないかと言われております。私も、まだ、持っていません。実は、先日、1960年製のシンラインのゴールデン・ヘフナーが、アメリカのオークションに出品されました。イギリスのオーナーが手放したみたいでしたが、私はお金がなく、残念ながら見送りました。

この470/S/E2の特徴は、なんといってもボディを取り囲むバインディングです。外から、茶色のパールロイド、白、黒、白、黒、白、そして、ウォルナット材で作られた茶、そして白、なんと8重のバインディングです。そしてCommitteeと同様に、バーズアイのメイプル材で作られたバックの下部で、内側の白とウォルナット材で作られた茶のバインディングが花模様を美しく描いております。茶色のパールロイドは、ヘッドやネックのバインディングにも使用されております。この茶色のパールロイドのバインディングは珍しく、よく見られるのは、Committeeと同様な白色のパールロイドです。私は、この茶色のパールロイドのバインディングが非常に気に入っています。また、ピックアップカバーやテールピースもゴールドメタルパーツで、非常に豪華で作られています。




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