Shiokawa Collection
塩川コレクション

2017.2.12


釉下彩蟹海藻文皿


年代:1902-1914年
型番:357-20
絵付番号:3607

高さ:2.8cm 横幅:20.4cm 高台径:12.5cm
絵付師:SH ( ? Svend Hammershoj:1898-1900)

蟹と海藻が描かれている皿です。ビング&グレンダールには見られない絵柄であり、
どちらかといえば、ロイヤル・コペンハーゲンの皿といってもいいかもしれません。

ペインターサインSHのSの書き方が、ロイヤル・コペンハーゲンの絵付作家スベン・ハンマースホイのSと似ています。
スベン・ハンマースホイはデンマークの有名な画家、ヴィルヘルム・ハーマンスホイの弟です。
ただし、スベン・ハンマースホイが描く絵はどれも抽象的で、このような具象的な絵は今まで見たことがありません。
また、文献によれば、ハンマースホイがビング&グレンダールで働いていたのは1898年から1900年とされています。
しかし、カール・モータンセンも、ロイヤルコペンハーゲンとビング&グレンダールを行き来していましたし、
別に、1900年以降に、ハンマースホイがB&Gで描いていても不思議ではありません。
さらに、海藻の描き方、右上の空間の取り方などを見ているとなんとなく、
ハンマースホイが描いたのではないかと思ってしまいます。





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