Shiokawa Collection
塩川コレクション

2004.12.23        
2004.12.30 (解説追加)


染付青花文ポット


年代:1790-1800年
型番:S11(?)
絵付番号:なし
高さ:12.0cm(蓋含) 縦幅:20.0cm(取手、注ぎ口含) 横幅:9.0cm 高台径:長辺12.7cm 短辺9.0cm
蓋 長辺:10.0cm 短辺:6.0cm 高さ:4.5cm
ペインター:Raben Svardalyhn (1779-1814)

18世紀におけるロイヤルコペンハーゲン、ブルーフラワー・カーブのティーポットです。
蓋のつまみの部分が、左手に本あるいは巻物を持ち、ベールを頭から被り座っている女性です。
写真ではわかりませんが、足は裸足で、足の指まで細かく彫られています。

資料によると「嘆き悲しむ婦人」というタイトルで、ウェッジウッドのコピーだそうです。
陶迷庵・アンティーク掲示板の皆様がいろいろ調べて議論された結果、
つまみの女性は、旧約聖書に出てくるサレプタ(Zarephath)の「未亡人」
聖書よりローマ神話からの流れを組むの「巫女」(sibyl)のどちらかということになり、
最終的には、ウェッジウッドが巫女を好んだということで、この女性は、「巫女」だろうということになりました。
ただし、巫女も最終的に12人おり、どの巫女か特定するのはわからないそうです。
個人的には巻物も持っていますので、ミケランジェロがシスティーナ礼拝堂に描いたデルフォイの巫女のような気もしますが、
あまりいいかげんなことは書けないので謎の巫女にしておきましょう。
陶迷庵・アンティーク掲示板の皆様ありがとうございます。

ごらんの通り、取手の部分は補修されており、注ぎ口が削られて、
使用には耐えがたいものですが、とても珍しいものですので、購入しました。





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