Shiokawa Collection
      塩川コレクション

2008.2.17


1991 IKKOU KAWADA
11 Strings Guitar (Japan)

serial number : unknown



 1991年製、高知県にある川田一高さんが製作した11弦クラシックギターです。バック、サイドはローズウッド、トップはスプルースです。
私は川田さんのことは良く知りませんが、HPがありますので、知りたい方はそちらをご覧ください。検索すればヒットします。

 この11弦ギターは、40年程前にスウェーデンのGeorg Bolin(1912-1993)によって作られたようです。同じ、スウェーデンのギターリスト、イョラン・セルシェルが使用しております。
 
調弦は11弦目の低音側からB♭,C,D,E♭,F,G,C,F,B♭,D,Gとなっており、すなわち、1弦から6弦分は一般のギターの3フレットの音高になっています。別名、アルトギターと呼ばれているようで、古楽のリュートの原曲を演奏できるように作られたギターのようです。

 このギターは、あるギター屋さんの壁にかかっていて、いつも気になっていました。
ちょうど、バッハを演奏していた時期で、ある日、試奏させてもらいました。そして、衝動買いしてしまいました。

 弾くのは、結構たいへんです。なんといっても、フレット幅が小さい。そして11弦もありますので、ハイポジションへ移行する時に、慣れないとたまに1フレット間違えてしまいます。このときばかりは、フォークギターやエレキギターのように、フレットのドットポジションマークがほしいと思います。ただ、音は他の弦がよく共鳴してとても深いです。

 実は、わたしは多弦のリュートのようなギターも持っています。これもやはりスウェーデンで使われていたギターで、一時期、歌の伴奏で使われていたようです。




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