牛
数年程前に、牛とかの格好して滑る人を身受けられた時期がありました。
あれを初めてやったのはひょっとして僕の知り合いで、二番目にしたのが僕で
はないかなと思っています。
ウィンディーというバイクのツーリングチームと、ウィンディーに比べるとか
なり小規模ではございますが、ComeAgainというツーリングチームがあ
りまして、91年(?)ぐらいだと思います。二つのツーリングクラブが関東方
面、関西方面から戸狩に集まりました。もちろんスキーをするためになのですが
、その時に愛知県のどこかでしか作っていないという牛のパジャマをある人が持
って来て、これをある方が、ゲレンデで着てみる!!と言いはじめ、皆が冗談だ
と思うなか、本当にゲレンデに持ち出してしまったんです。寝間着をですよ・・
・。
始めは恥かしいのでそのパジャマをちゃんと着るわけでなく、マントのように
背中にひっかけてただけなのですが、そのうちに慣れてきてしっかりウェアの上
から着込んでしまいました。体格もよくウェアの上からだったのでちょうどころ
ころっとしてほんとに牛の体系でした。で、いざその格好で滑ってみるとリフト
乗り場等で思った以上に受けがよく、なかなか本人も御満悦の様子でした。
この状況を見て、関西系の私にとってみれば、このおいしい目立ち方を関東の
人間だけにやらせておくわけにはいかず、午後より、「僕も着て滑る!」と手を
あげて牛を着たわけでございます。
それはそれは、着たものにしか分からない快感です。ゲレンデをすべっていま
すね、そしたら自分の耳にあっちこっちから「牛っ!」とか「わぁ、牛やっ」
とか「もーもー」とかいう声が聞こえてくるんです。
リフト待ちの列の横を、パスして滑った日にゃ、「牛っ!!」「牛牛っ!!」
「わぁ、見てっ!牛っ!」などという声が一斉に聞こえてきて、もう目立ちた
がり人間にとっては至福の思いです。
バイク仲間総勢20名ぐらいでのスキーだったのですが、牛の他にも阪神タイ
ガースのはっぴをウェアの上から着たりとかでかなり馬鹿な目立ち方をしてたと
思いますので、ひょっとしたら今だに何年か前、戸狩でそのような馬鹿な集団を
見た覚えのある方もいらっしゃるかも知れませんね。
その次のシーズンぐらいからでしょうか、同じような牛の格好をしたスキーヤ
ーをちょくちょく見かけるようになりました。ただ、その後一〜二年で、そのよ
うな格好してる人もいなくなりましたねぇ。
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