・バイクユーザー車検(2004/03/29)

W650が車検を迎えたので一日代休を取り鮫洲へ向かった。ユーザー車検だ。
前日に一通りの整備は自分で行ったので、検査に引っかかってもヘッドライトの光軸程度だろうと予測して光軸の調節料程度余分にお金を持って家を出た。
なにせ光軸検査はシビアで不合格になりやすい。
鮫洲には30分ほどで到着し、早速書類を購入。必要事項を記入して検査を待つばかりとなった。
検査ラインに入って待っていると検査官登場!ライトのハイビームロービームやウインカーをチェックした。
スピードメーターやブレーキも難なくクリアし、いよいよ光軸チェックだ。
少しハンドルを左に切ると検査をパスしやすいとの情報を聞いていたので、自分も気持ちハンドルを左に切っていた。
前で大きなレンズをつけた機械がウインウイン動いていたが、突然ピタッと止まり一瞬考え込む。「いけいけ!」と心に念じていると、電光掲示板に「ライト ○」の表示が!
うわー、適当な調節でパスしちゃったよ〜・・・と有頂天になりかける。
ここをパスすれば、あと排ガス検査で終了だ。こんなに簡単だったとは!
自然と笑みがこぼれる

排ガス検査の検査官が歩み寄り
検査官「これノーマルマフラーですよね?(笑顔」
KAS「いや、変えてますよ(笑顔」(車検対応マフラーだからパスしないワケがない・・・v(^^)
検査官「そうですか、ではちょっと待ってくださいね(笑顔」
KAS「はいはい(笑顔」(この後少し走りに行こうかなぁ・・・)

検査官はバインダーを片手に
検査官「これ触媒ついてないでしょ?」
KAS「うひ!?(真顔」
検査官「これエキパイから交換してるでしょ?形式変更でこの原動機だと触媒がついてるんだよ。」
KAS「・・・・・」
検査官「このままラインは通っていいからマフラー変えてきてね。今日中なら手数料かからないから。」
KAS「・・・・・」

W650はマイナーチェンジで排気浄化装置(?)が付いたのだ。自分のマフラーは装置のないマイナーチェンジ前用だった。
実は自分はこのことを知っていたが、まさか検査官にわかるわけが無いとタカをくくっていた。
今から思えば「ノーマルマフラーですよね?」と聞かれたとき、なぜバカ正直に答えてしまったのだろう。
「正直者はバカを見る」今回の教訓だ。

この日は春だというのに暑かった。この暑さの中また家に引き返すことに。
こんな暗い気分で家路に着くとは。しかも数時間後には同じ道をもう一度往復しなくてはならないなんて・・

家に帰ってから物置の奥にあったノーマルマフラーを取り出し急いで交換した。
邪魔なので売ってしまおうかと考えていたが、売らなくて本当によかった。
ひさしぶりにノーマルマフラーは「重い!」の一言だ。音も耕運機みたいだし気に入らない。
時間にして1時間、汗だくになりながらマフラーの交換をした。

交換を済ませ、早速エンジンを掛けてみる。音はマイルドだ。
また、アフターファイアーの耳障りなパンパン音も無くなった。疲れ果てながらコーヒーを一服。
やっぱりノーマルはうまく出来ている・・・感心にふけっていた。
ハッと我に返り、そうだ早く鮫洲まで行かなくては!メロスが殺されてしまう。(注1
走り出してみると意外と低速トルクがある気がする。
免許の点数も無いので無茶をしない程度に鮫洲へ急いだが、やっぱり30分ほどで鮫洲に到着。
さっきの検査官はまだレーンにいた。

KAS「ノーマルにしてきました。ハァハァ・・・」
検査官「あーさっきの。はいはい。じゃあいいですよ。」
KAS「うひ!?(真顔」

ノーマルに戻した労力の割にはあっさりとした対応だった。この後はすんなりとしたもので、無事新しい車検証を手に入れた。

疲れた一日だった。
たしかに光軸が一発でパスしたのはラッキーだし、かかった金額も必要最低限だったが
予想もしていなかったマフラーなんかで不合格になるとは・・・
今回の写真レポートをどうぞ。

(注1 別にメロスが殺されるワケではありません。
検査場に停まってた新型プロフィアハイルーフ
カッコエエ・・・
アクトロス発見。マイナーチェンジ後のショートキャブ
こっちはマイナーチェンジ前